
この記事では「プロのシェフや料理研究家が愛用する」オススメのトングをについて、筆者のライザーが紹介していきます。
まず最初に言っておくと、100均のトングはオススメできません。
理由は単純で、使いづらく貧弱だからです。
実際に私も安いトングを使った経験がありますが、レトルトのパックすらろくに掴めずストレスが溜まりました。

挟んだ際に先端がしっかり閉じないので、上手くモノが掴めないんですよね。
もちろん100均のトングでも、少量のサラダを掴んだり、軽い食材を盛り付ける程度なら十分役割を果たせると思います。
やりたいことが明確で、100均でも問題を解決できるなら選択肢としてアリ
しかし、プロが普段の調理場で使っている道具の方が、圧倒的に信頼性が高く、ストレス無く調理できる可能性が高いと言えるでしょう。
「プロの料理人がどのような調理器具を使っているのか気になる」
「食材をしっかり掴めるトングを探している」
「ストレスなく快適に調理をしたい」
といった方は、ぜひこの記事を最後まで見て、自分に合ったトングを探してみてください。
【しっかり掴める】プロも愛用するオススメのトング
材質はオールステンレスなのか、先端のみシリコンなのか。
掴む部分の広さや隙間の有無、長いのか短いのか、一体形成なのか。
トングを選ぶ際にいくつか基準があります。
ただ、結局のところは「普段自分がどのような料理を作るのか?」「普段使っている調理器具との相性」などで決めるのが1番です。
ちなみに今回紹介するトングのほとんどは、YouTubeなどで調理器具を紹介している動画を参考に選びました。
参考にした動画のリンクも貼っているので、興味のある方は見てください。
※一部調理器具は、動画でメーカーのロゴや形状のみで判断しているため、誤っている可能性があります。
間違っていたら申し訳ありません。
【多くのプロが愛用】遠藤商事 業務用 万能トング

プロのシェフも様々なトングを使っていますが、結局のところシンプルなトングを使っている方が多かったです。
その中でも遠藤商事の業務用万能トングは、様々なプロのシェフが使っていました。
使用している方:小倉知巳のイタリアンプロ養成講座、リストランテ イ・ルンガ 堀江純一郎、リストランテアクアパッツァ 日髙良実ほか
まぁトングに限らず、エアコンや車など、部品数が少なてシンプルなほど壊れにくいって言われてますから。
プロの方が毎日レストランで使う道具としては間違いなく最適です。
とはいえ、一般家庭用として使う場合は注意。
トングが開きっぱなしだと置き場所に困ったり、先端がステンレスだとフライパンのテフロン加工が傷つく恐れがあります。
決して悪い製品ではありませんが、使いづらと感じる方は多いかもしれません。
そのため、個人的には後ほど紹介する耐熱性の高いシリコンタイプでストッパー機能の付いたトングをオススメしたいです。
【ロック機能付き】OXO トング
小さな食材を掴みやすいミニサイズもあります▼

先端がシリコンのタイプもあります▼

OXOは数多くの料理人が使っていて人気のあるメーカー。
シンプルな形状ではあるものの、先端がシリコン素材になっていたり、スプーンのような形状になっていたりと、格段に使いやすくなっています。
ストッパーがロック機能式で、一般的なストッパー付きのトングと異なり「上のストッパーが下がってくる」心配がありません。
ストッパーが下がってきてストレスが溜まるトング▼

値段は多少張りますが、非常に優秀なトングなので買っておいて損はないでしょう。
シンプルで品質の高いトングが使いたいならOXOがオススメ!
使用している方:LA BETTOLA da Ochiai 落合務
【大きい食材も掴みやすい】サンクラフト ベジートング

トングの形状が左右で異なり、片方は大きめのギザギザで麺類がしっかり掴めるフォークのような形状。
もう片方は、凸凹で食材が滑りにくく、余分な汁気が流れやすい形状になっています。
先端部分はシリコン素材なので、テフロンフライパンに傷がつきにくく、熱にも強いです。
後、ストッパーがロック機能式で「上のストッパーが下がってくる」心配もありません。
ちなみに、筆者が現在メインで愛用しているトングも『サンクラフト ベジートング』だったります。
とにかく保持力が高く、2L近くあるツルツルと滑りやすいペットボトルも持ち上げられるレベル。

パスタも滑らず持ち上げられました。

特に「とうもろこし」や「大きめのステーキ肉」などの重量がある大きな食材を扱う場合に役立ってくれるはずです。
使用している方:こじまぽん助【分子調理学研究家】
【自分の手のように扱える】レイエ ゆびさきトング

自分の手のように扱えるトング。
直接手で触ることのできない熱いステーキを切る時や、揚げ物を作る際に小麦粉やパン粉をつける作業にも使えます。
また、手で触れることなく調理できるので、衛生面で見ても素晴らしい製品と言えるでしょう。
特にネイルをしている方だと、手を汚さずに調理できるのはかなり大きなメリットでは?
ちなみに、このような“指先トング”はダイソーやセリアなどの100均でも類似品が販売されていました。
使い勝手は普通に良く、品質もそこまで悪くなかったです。
もし、金銭的に余裕がなかったり、使い勝手を試したいという場合であれば、100均のトングでも全然アリだと思います。
【盛り付けに便利】ヨシカワ EAトCO イイトコ Hasam(ハサム) 万能トング

トングの形状が左右で異なり、片方はスプーンのような形状でソースを掬える。
もう片方は穴開きになっていて、余分な水分を落とす役割があります。
大きさも小さめなので、サラダの水気を切りながら取り分けたり、魚の切り身をソースと一緒に盛り付けるのに最適です。
使用している方:日本橋ゆかり三代目・野永喜三夫
【番外編:最後まで絞れる】ヨシカワ EAトCO Shibolu(シボル)

レトルトのパスタソースとかカレーとか、最後まで絞り出すのが非常に面倒です。
レトルトパウチを箸で挟んだり、少しずつ折りたたんで縛りだしたり・・・
無駄に労力がかかりますが、そんな時に『Shibolu』があれば挟んだ時に全ての面がくっつくので、パウチの中のソースも一発で搾り取れます。
Amazonでたまたま見かけた製品なのですが、レトルト食品をよく食べる方にとって最高のトングだなと思って紹介しました。
紹介動画:ヨシカワ EAトCO Shibolu
【細かい作業に最適】ナガオ 燕三条 クレーバートング

焼き肉屋に置いてあるトングです。
使ったことのある方も多いでしょう。
先端が細いから食材との隙間にスッと入ってくれて使い勝手は普通に良い感じ。
薄い肉をひっくり返したり、お皿を葉っぱで飾り付けなどの細かい作業に向いています。
オーブントースターからパンを取り出す時にも役立ってくれて、先ほど紹介した大きめのトングよりも扱いやすいです。
後、トングの先端はギザギザになっていて、食材が掴みやすいのもポイント。
瓶詰めになっているオリーブの実やケイパーなども滑ることなく掴めます。
焼肉屋で使って便利だなと感じたら、購入を検討しても良いのでは?
使用している方:ピアットスズキ 鈴木弥平
【映える盛り付けに最適】アネックス ピンセット ステンレス製

アネックスのピンセットは工具ではあるものの、料理人で使っている方をチラホラみかけました。
品質に対してコスパが高く、ピンセットの先端がピタッとくっつくので扱いやすいらしいです。
しかも先端が尖ってるのも、他のトングと比較して、より細かい作業に向いているポイント。
バジルの葉や生ハムなど、具材の微調整など“映え”を意識して美しく盛り付けたい人にオススメです。
使用している方:ファビオ飯 /イタリア料理人の世界
使用している方:Pastaクオーレ
ちなみに、イタリアではピンセットとレードル(おたま)を使って、パスタを円柱状に盛り付けるとのこと。
「イタリアンを極めたい」って方は、ピンセットと併せてレードルも持っておいて損は無いと思います。
パスタを美しく盛れる200ccレードル▼

余談ですが、コース料理でよく使用されるのは『130ccレードル』らしいです。
Pastaクオーレではオリジナルのピンセットを販売しています。
オリジナルのピンセットは大きく開くため、分厚い食材でも掴めるよう設計されているらしいです。
気になる方は、下記公式サイトを参考にしてみてください。
自分に合ったトングを選ぼう!
ということで、オススメのトングの紹介は以上です。
取り敢えず、今回紹介した中から自分に合ったトングを選べばまず間違いないと思います。
選び方の基準としては以下の通り。
- 自分が普段どのような料理を作るか?
- どういうシーンでの使用を考えているか?
- 普段どのような調理器具を使っているのか?
- あまり手を汚したくないか?
これらを考慮したうえで、判断すればまず買って失敗することはないでしょう。
例えば、私の場合だと普段パスタ料理を作ったり、大きめの野菜をまるごと調理することがよくあります。
普段使っている調理器具もテフロン加工されたフライパンですから。
それらを考慮すると、個人的には『サンクラフト ベジートング』が1番合っていました。
といった感じで私と同じように選んでいけば、必ず自分に合ったトングが見つかると思います。
ぜひ頑張って自分に合ったトングを見つけてみてください。