【プロも愛用】オススメの美味しいトマト缶5選

この記事では、プロのシェフが普段レストランで使用している安全で美味しいトマト缶をいくつか紹介していきます。

また、トマト缶の種類や特徴、用途に応じた選び方についても解説しています。

「普段使っているトマト缶とは違う味を楽しみたい」

「美味しいトマト缶を探している」

「本格的なトマトソースを作りたい」

この記事を参考にすることで、自分の作りたい料理に合ったトマト缶を選んでみてください。

トマト缶の種類と選び方

トマト缶には大きく分けて3つの種類があります。

種類特徴
ホールトマトの果実と種が丸ごと入っている
甘み・酸味・旨味・風味のバランスが良い
煮込むと料理の味に深みが出る
皮や種などがあるので、下処理が必須
カット酸味のある種が入っていないので、甘みが強い
トマトのサイズが小さく、火が通りやすい
そのままでも使える
ホールと比較して風味が若干落ちる
ペーストトマトを約2〜6倍に濃縮
トマトの旨味・甘みが強い
果肉感はほぼ無い
料理のコク出しに最適
種類使い方
ホールトマト本来の味が残っているので、
万能なトマトソースを作るのに最適
カットそのままでも食べられるため、
ミネストローネや、冷製パスタに最適
ペースト果肉感がほぼ無いので、
ソースや調味料として使うのに最適

基本的に風味が1番残っているホールトマトで、パスタや肉料理などに使えるトマトソースを作るのがベストです。

ただし、下処理が面倒な場合はトマトペーストを使うのもアリ。

「ホールトマト」を下処理、濃縮したのが「トマトペースト・ピュレ」という認識でOK

カットトマトは既にカットされた状態なので、甘みが強く風味が若干弱め。

とはいえ、仕上げにカットトマトを入れれば、美味しさを損なわず調理できます。

例えば、果肉感を活かしたミネストローネなどのトマトスープや、冷製トマトパスタなどに最適です。

【偽物に注意】本物のトマト缶の選び方

トマト缶のほとんどはイタリア産なのですが、必ずしも“トマトの産地がイタリア”というわけではありません。

例えば、缶詰に加工している生産国がイタリアで、トマトを作っている原産地が中国の場合もあります。

しかも、これがまた厄介な話で、原産地がイタリアだからといって、必ずしもトマトの産地がイタリアとも限りません。

簡潔に説明すると、日本の場合「輸入食品は、最終的に加工した国の名前を産地とする」というルールがあります。

つまり、「中国から輸入したトマトをイタリアでトマト缶に加工したら、原産国はイタリアと表記できる」ということです。

まぁトマトの原産地がアメリカだろうが中国だろうが、安全で美味しければ全然気にしなくても良いと思いますが。

ただ、どうしても原産地とか農薬が気になる方は、以下4つの条件いずれかクリアしているトマト缶を選んでみてください。

ーーートマト缶選びで重要な4つの条件ーーー
1.プロの料理人が使っている
2.認証マークが付いている
3.有機栽培(オーガニック)のトマトを使用している
4.信頼できるメーカー

1.プロの料理人が使っている

取り敢えず、プロの料理人が実際にお店で使っているトマト缶であれば間違いないかと。

少なくとも“美味しさ・安全性”という点においては、絶対的な安心感があります。

2.認証マークが付いている

「IGP」「DOP」など、ちゃんとした機関が証明してくれている製品であれば信頼性は高いです。

もちろん、絶対的に正しいとは断言できないものの、トマト缶をはじめ様々な食品を選ぶうえで参考になります。

3.有機栽培(オーガニック)のトマトを使用している

オーガニック系の食品は審査が厳しめなので、少しでも農薬が入っていれば絶対に弾かれます。

「中国やアメリカ産のトマトの農薬が気になる」という方は、取り敢えずオーガニックのトマト缶を選んでみてください。

多少高くなるとはいえ、品質においては安心感があります。

4.信頼できるメーカー

認証マークが付いておらず、プロも使っているか不明な食品の選び方として、個人的には信頼できるメーカーから買うのがオススメ。

例えば、そうめんだったら揖保乃糸とか、スパイスならGABANとか。

普段から色々な人が使っていて、評価の高いメーカーであれば、少なくとも美味しさと安全性においては十分信頼できると思います。

トマト缶も同じで、有名メーカーでプロも同じメーカーの製品を使っているのであれば大丈夫です。

例えば、イタリアの星付きレストランでも使われる『ムッティ』というメーカーなどがオススメ!

参考文献▼

著:ジャン=バティスト・マレ, 翻訳:田中裕子
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【プロも愛用】オススメのトマト缶5選

ここで紹介するトマト缶のほとんどは、プロのシェフがYouTubeに投稿している料理動画を参考に選びました。

ちなみに、プロのシェフは普段お店でホールトマトを下処理してトマトソースを作り、それを様々な料理に使っている方が多いです。

そのため、この記事でもホールトマトを多めに紹介しています。

フードライナー カンポ・グランデ ポモドリーニ・ペラーティ ホールトマト

※原材料に食塩・クエン酸が入っています

多くのイタリアンシェフが愛用しているホールトマト缶。

YouTubeでトマトソース関連の動画を見ていましたが、ほとんどの方がこのトマト缶を使っていました。

南イタリア・プーリア州産の肉厚で皮が薄いローマトマトを使用しています。

加熱調理することで、トマトの濃厚な味わいを引き出せるのが魅力です。

ちなみに、トマトを最高の状態で加工するために、必ず生産者を訪れているとのこと。

しかも、毎日数回にわたる糖度検査、吟味した製品のみ契約するなど、徹底した品質管理がなされています。

ただし、1缶2,500gでしか販売していないので、4人家族の方でも1度に消費するのは困難。

そのため、1度缶を開けたら、小分けにして冷凍保存(保存期間:1ヶ月程度)または、煮沸消毒した瓶で保存するのがオススメ。

特に、煮沸消毒した瓶の場合、空気を極力含まない(脱気)状態で保存すれば常温で1年以上置けるので、ぜひ実践してみてください。

使用していたプロのシェフ▼
週2で作るRegaloのトマトソースを解説しながら仕込みます

【料理の基本】ミシュランシェフが教えるお店のレシピ「基本のトマトソース」

【超万能ソース】どんなソースにも使える「基本のトマトソース」焚き火イタリアンファロ

トマトソースの瓶詰めについては、下記記事を参考にしてください▼
トマトソース瓶☆常温保存ための煮沸消毒と脱気法

Alcenero(アルチェネロ) 有機ホールトマト

アルチェネロ
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※原材料にクエン酸が入っています

アルチェネロはオリーブオイルやビネガー、パスタなど様々なオーガニック食材を展開しているイタリアでも有名なメーカーです。

ちなみに、アルチェネロで販売されているトマト缶は、北イタリアのエミリア・ロマーニャ州産の有機トマトを使用しています。

JASマークとEUオーガニック認証マークが貼ってあるので、品質については間違いありません。

一般的なトマト缶と同じサイズで、使いやすいのもポイント。

イタリアット(旧モンテベッロ)有機ホールトマト

Itali@(イタリアット)
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※原材料にクエン酸が入っています

肉厚で酸味の少ない縦長の完熟有機トマトを湯むきし、裏ごしした有機トマトジュースが詰まった最高のトマト缶。

トマト自体は、イタリアの有機認証団体Bioagricert認定の南イタリア産オーガニック・トマトを使用しているとのこと。

南イタリアの太陽と大地の恵みを味わいたい方にオススメです。

使用していたプロのシェフ▼
巨匠【日髙良実シェフ】南イタリア風トマトソース

DAVIA(ダヴィア)完熟ホールトマト

株式会社メモスが仕入れているDAVIAの完熟ホールトマト缶。

メモスは他にも、ディヴェッラのパスタや、フロットのアンチョビなども仕入れています。

スーパーでもよく見かける食材も、実は株式会社メモスが仕入れていたんですね

ちなみにこのトマト缶は、ナポリピッツァで有名な南イタリア・カンパーニア州に居を構え管理されたイタリアの専属農場で栽培した完熟トマトのみ使用しているとのこと。

使用していたプロのシェフ▼
【茄子のアラビアータ】旨すぎてもうパスタはいらないと言われたのでレシピにしました

MUTTI(ムッティ) ファインカットトマト

ムッティのファインカットトマトは、カットトマトの中でもトップクラスに高品質。

イタリアの星付きレストランでも愛用されている有名メーカーです。

ムッティのファインカットトマトの材料は、エミリア・ロマーニャ州産の完熟イタリアントマトと、地中海の海塩の2つのみ。

食塩もクエン酸も入っていない純粋なトマト缶です。

カットトマトでありながら、ホールトマト並みに収穫したばかりのトマトの風味そのまま!

果肉感がありつつも口に皮が残らない程度にカットされているので、そのままトマトソースとして使っても全く問題ありません。

後、トマト缶って結構トマトジュースでかさ増ししている製品が多いのですが、ムッティのトマト缶はたっぷり果肉が入っているのも良いですね。

使用していたプロのシェフ▼
トマトの酸味は飛ばすな!【トマトのペペロンチーノ】トマト缶で作る絶品パスタ

【番外編:濃縮されたトマトの旨味】MUTTI(ムッティ)トマトペースト

ムッティ
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プロのシェフも愛用するトマトペースト。

トマトペーストはトマトの旨味が濃縮されており、トマトピューレやトマトの缶詰と比較して、少量でもトマトの旨味がしっかりと感じられます。

味自体はトマトの旨味が非常に濃く酸味が強めで、トマトソースやスープなどに最適。

1本130gと少量のため場所を取らず、消費期限も2年弱と長いです。

そのため、1人暮らしの方であればかなり恩恵が大きいと思います。

常備したくなるほど手軽に美味しいトマトパスタが作れるので、試しに購入してみてください。

私もよくカルディで買いだめしています。

使用していたプロのシェフ▼
ファビオ飯 /イタリア料理人の世界

【番外編:缶より便利な粗ごしトマト】モンテ物産 イタリアット パッサータルスティカ

※添加物は一切入っていません

有機トマトを使った商品もあります▼

トマト缶と比較しても値段は良心的。

既に粗ごしされていて種や皮もないため、料理の時短にも繋がるので超オススメ。

味はそのままトマトで、甘みは若干弱く酸味はほどほどにあるものの、ちゃんと下ごしらえすれば美味しく仕上がります。

1瓶700gのトマトソースは多く感じるかもしれませんが、1人暮らしの方でも1週間程度で使い切れるので安心してください。

参考までに、普通のトマトパスタの場合パスタ100gに対して粗ごしトマト100g程度使います。

消費期限は1年半以上あり、トマト缶と同様保存期間がかなり長いので、1度に大量に購入して常備しておくのも良いでしょう。

余談ですが「瓶の蓋が固くて開かない」という場合は、蓋の回りをテーブルなどで叩いて振動を加えてみてください。

振動によって瓶と蓋の間に隙間ができて、開けやすくなると思います。

使用していたプロのシェフ▼
ナポリタンが格別に美味しくなる【自家製ケチャップの作り方】プロが教える万能!ケチャップ

美味しくて安全なトマト缶を使おう!

ということで、トマト缶の選び方と、プロの料理人も愛用しているオススメのトマト缶は以上になります。

少なくとも、ここで紹介しているトマト缶であれば、品質には間違いありません。

また、ここで紹介されているトマト缶以外であったとしても、以下4つの条件を参考にトマト缶を選べば大丈夫です。

ーーートマト缶選びで重要な4つの条件ーーー
1.プロの料理人が使っている
2.認証マークが付いている
3.有機栽培(オーガニック)のトマトを使用している
4.信頼できるメーカー

特に、原産地とか農薬が気にしている方は、ぜひ参考にしてみてください。

後は、自分の料理に合ったトマト缶を選べばOKです。