電子レンジで簡単に調理できる『レンチンパスタ調理器』ですが、説明書通りに作っても「イマイチパスタが美味しくならない」という方が結構いらっしゃいます。
結論を先に言うと、電子レンジで茹でたパスタがマズくなる原因は以下の通りです。
- ちゃんとしたレンチンパスタ調理器を使っていない
- 茹でる時に水を使っている
- パスタを茹でるお湯に塩味を付けていない
- パスタを茹でる時の手順が間違っている
この記事では電子レンジで美味しくパスタを茹でる方法について、パスタ大好きな筆者のライザーが、プロのシェフも紹介している方法を交えて解説していきます。
「電子レンジで美味しいパスタを茹でたい」という方はぜひ参考にしてみてください。
【絶対に失敗しない】電子レンジで美味しくパスタを茹でる方法
ここで紹介した方法を実践すれば、必ず電子レンジで美味しいパスタが茹でられます。
「電子レンジで茹でたら粉っぽくなった」
「パスタに全然コシが無い」
「パスタ同士がくっつく」
以上のような問題を解決できるので、ぜひ自分自身で実際に試して、美味しいパスタを茹でてみましょう!
【超重要】専用のレンチンパスタ調理器を購入する
その辺で売っている長方形のプラスチック製パスタケース(タッパー)でも十分美味しくパスタを茹でられます。
ただ、専用のレンチンパスタ調理器の方が、より美味しく茹でられて失敗する確率も少ないのでオススメです。
例えば、私が現在愛用している電子レンジで調理できるパスタケース『絶品レンジでパスタ』の特長はこんな感じ。
- 熱湯をケースに注いで指定の時間レンジでチンするだけ
- 指定した時間だけ茹でるので、オーバーボイルにならない
- 茹で汁を全部使い切るから湯切りの必要がない
- パスタを折らずに茹でられるから美味しく食べられる
- 鍋で茹でる時よりもモチモチとした食感になる
私はこの絶品レンジでパスタを何十回も使用していますが、ほとんど失敗したことがありません。
電子レンジパスタは誰でも簡単に美味しくパスタを茹でられるので、絶対に買ったほうが良いです!
必ず熱湯からパスタを茹でる
水から茹でるタイプのレンチンパスタ調理器もありますが、お湯から茹でた方がモチモチしっかりとしたコシのあるパスタを作れます。
逆に、水から茹でた場合だとコシがないパスタになってしまう場合が多いとのこと。
インスタントラーメン(袋麺)を水から茹でた時のコシの無さに似ているらしい
なので、電子レンジでパスタを茹でる時は、必ず熱湯から茹でましょう。
パスタは500Wで茹でるのがオススメ
レンチンパスタ調理器には500Wで茹でる場合と、600Wで茹でる場合の2種類表記されている場合が多いです。
先程紹介した『絶品レンジでパスタ』にも2つ表記がされていて、500Wと600Wで茹でた際に以下のような特長が感じられました。
500W:ツルツルもっちりとした食感で、噛むごとに小麦感も味わえる。
600W:芯が残る(生茹で)ような感じで、ザラザラとした舌触り。
200W:生煮え、非推奨
といった感じで、500Wで茹でたほうが美味しくなる場合があります。
ただし、アルデンテ感強めが好きな方だと600Wが好きな可能性もあるので、良かったら実際に自分で作って味見してみてください。
必ずお湯に対して1%程度の塩を加える
パスタソースに和えるパスタの調理方法で最も重要なのが「パスタを茹でる容器に必ず1%程度の塩を入れる」こと!
塩を入れることでパスタ自体に味を付けて、ソースと麺に一体感を持たせるのが目的です。
水の量関係なしに「取り敢えず塩小さじ1で茹でる」のは絶対にダメ!
特にペペロンチーノなどのオイルベースパスタを食べた時に「ペペロンチーノがマズイ」「塩気が足りない」と感じる方のほとんどは、パスタをしっかりとした塩分濃度で茹でてない可能性が高いです。
これはペペロンチーノなどのオイルベースのソースや濃厚なクリームベースのソース、塩分強めなジェノベーゼソースなど全てのパスタソースに使える調理方法。
ただし、パスタソースによって塩分の強弱が異なるため、ソースの塩分が強そうな時は気持ち塩の量を控えめにしてみましょう。
メーカーによっては、パスタを茹でる際に塩を全く入れてない想定で設計している場合もありますから。
とはいえ、基本的にはそれなりの塩で味付けして茹でたほうが美味しく仕上がるので、ぜひ試してみてください。
まずは塩分濃度1%でパスタを茹でてソースと合わせてみよう!
必ず熱湯を注いでから、パスタを入れる
パスタを先に入れてから熱湯を注ぐと、パスタ同士がくっついてしまいます。
電子レンジでパスタを調理する際は必ず「熱湯を注いでからパスタを投入し、電子レンジにかける」という手順を徹底しましょう。
200g以上の大量調理はダメ、ゼッタイ
電子レンジパスタで美味しく茹でられるのは200gまで。
それ以上の量を茹でてしまうと、麺同士がくっついてしまったり、食感が美味しく仕上がらないこともあります。
そのため、パスタの大量調理をする場合は鍋で茹でたほうが良いでしょう。
ただ、少量の200g以下であっても、太麺で長時間茹でる場合、稀に麺同士がくっつく時もあるので注意。
対策としては、パスタを茹でてから4~5分経過した段階で、電子レンジから容器を一旦取り出す。
その後、フォークまたは箸などでパスタを軽くまぜ、再度レンジにかける。
これで麺同士がくっつくのを防止できます。
でんぷん質が出にくいテフロンダイスのパスタがオススメ
パスタの製法にはテフロンダイスとブロンズダイスの2種類が存在します。
それぞれの特徴は以下の通りです。
テフロンダイス:テフロン加工の型を用いる製法で、麺の表面がツルツルしている。オイルソースや冷製ソースなど、比較的軽めでさっぱりとしたソースに最適。
代表的なテフロンダイスのパスタ▼
ブロンズダイス:青銅製の型を用いる製法で、麺の表面がざらざらしている。ボロネーゼやカルボナーラ、クリームソースなど、濃厚ソースに最適。
代表的なブロンズダイスのパスタ▼
私が電子レンジ調理を試した結果、どちらのパスタも美味しく仕上がりました。
ただ、ブロンズダイスのパスタはでんぷん質が溶け出しやすく、ソースがドロドロになりやすかったです。
なので「電子レンジパスタで失敗したくない」という方は、テフロンダイスのパスタで茹でるのが無難。
また、もう1つ全粒粉を原料に使用して作られた「全粒粉パスタ」という特殊なパスタがあります。
代表的な全粒粉のパスタ▼
全粒粉のパスタは、表記時間通りに茹でると粉っぽさが残る場合があります。
なので、調理する場合は、表記時間よりも大幅に茹でるのがポイント(表記+2~3分は多めに茹でて良いかも?)。
ただ、全粒粉パスタの場合は結構メーカー毎に特性が異なるので、味見しながら茹で時間を調整してください。
電子レンジで美味しくパスタを茹でよう!
ということで、電子レンジで美味しくパスタを茹でる方法については以上です。
今回紹介した方法をまとめるとこんな感じ。
- 専用のレンチンパスタ調理器を購入する
- 熱湯から茹でる
- お湯に対して1%程度の塩を加える
- 熱湯を容器に注いでからパスタを入れる
- 大量調理はしない
以上の鉄則さえ守っておけば、電子レンジでパスタを茹でる時に失敗することは無いかと。
少なくとも、私の場合は毎回この方法で茹でていますが、全くと言って良いほど失敗したことがありません。
電子レンジでパスタを茹でるのはめちゃくちゃ簡単なので、ぜひ試してみてください。