WEBサイトやYouTubeで公開されているプロのレシピのほとんどは1~2人前の調理方法しか紹介されていません。
そのため、「パスタを大量に調理したい場合はどうすれば良いのか?」分からない方が多いです。
ということで、この記事ではパスタを大量調理(4人前以上、パスタ乾麺500g~1kg想定)する方法について解説していきます。
「家族の分も調理したい」
「パーティーなどで大人数にパスタ料理を振る舞いたい」
といった方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
パスタ料理を大量調理する前に知っておきたいこと
パスタ料理を大量調理する方法を解説する前に、知って欲しいことがいくつかあります。
・パスタは大量調理すると味がブレる
・太めのテフロンダイスのパスタだと失敗しづらい
・ショートパスタの方が美味しく仕上がる
・ワンパン調理は非推奨
・パスタの大量調理は難易度が高いが、とにかく作るしかない
パスタは大量調理すると味がブレる
失敗例:パスタを大量調理する→盛付けに時間がかかる→ソースを吸う・熱気でパスタに火が入る→パスタが柔らかくなる・ボソボソになる
もちろん美味しく調理するために、ソースの汁気を多めにしたり、パスタを早めに茹で上げるなどの対策は可能です。
とはいえ、100点満点のプロレベルの味を求めるとなると、パスタ乾麺200gの調理が限界かなって個人的には思います。
太めのテフロンダイスのパスタだと失敗しづらい
テフロンダイスのパスタは茹でムラが少ないため、多少茹ですぎても柔らかくなりすぎるのを防止できます。
また、茹で時間の長い太めのパスタ(1.6mm以上)であれば、食感の持続時間が長いのでより失敗しづらいです。
そのため、テフロンダイスの太麺は、盛り付けに時間のかかる大量調理のパスタ料理との相性はバッチリ!
逆に、ブロンズダイスのパスタだと茹で時間がシビア。
少しでも茹ですぎたり、作ってから時間が経ってしまうと、パスタが柔らかくなりすぎてしまいます。
パスタを大量調理するなら、太麺のテフロンダイスが最適!
ちなみに、テフロンダイスのパスタで有名なメーカーは、「バリラ」や「マ・マー」など。
取り敢えず、以上のパスタメーカーのパスタを使っておけば大丈夫です。
他にも色々なパスタメーカーがありますが、詳しくは下記記事で紹介しています。
もう少し詳しく知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
ロングパスタよりもショートパスタの方が美味しく仕上がる
「ショートパスタよりロングパスタの方が好き」という方がほとんど。
ですが、スパゲッティなどのロングパスタだと、少しでも時間が経ってしまうと麺が柔らかくなってしまいます。
対してペンネやニョッキなどのショートパスタは、時間が経っても柔らかくなりづらいです。
仮に柔らかくなったとしても、美味しさはロングパスタほど落ちないので、大人数のパスタ料理として最適。
なので、どうしても失敗したくないって時のために、ショートパスタも選択肢に入れてみてください。
ワンパン調理は非推奨
フライパン1つ(ワンパン)でパスタ料理を大量調理するレシピを見かけますが、個人的にはオススメしません。
オススメしない理由は以下の通りです。
- パスタを茹でる水分量の調整が難しい
- パスタが焦げやすくなる
- 調理の難易度が高い
もちろん、プロのレシピ通り大量調理のワンパンパスタを作れば失敗しづらいとは思います。
ただ、調理の難易度で言ったら、パスタを茹でる鍋とソースを作る鍋で分ける方がカンタン。
ということで、個人的には分けて調理するのをオススメしたいです。
パスタの大量調理は難易度が高いが、とにかく作るしかない
失敗例:パスタソースを大量に作る→混ぜ合わせるのに時間がかかる→ソースがボソボソになる
ここまで解説した通り、パスタの大量調理は難易度高めです。
とにかく、味のブレと麺の茹で加減が難しく、美味しく調理できるようになるまで試行錯誤が必須。
「パスタを茹でるタイミング」
「どの調理器具を使うか?」
「ソースの量とパスタの量はちょうど良いか?」
この記事でもパスタ料理を美味しく大量調理する方法について、どこよりも詳しく書いているつもりです。
ですが、実際のところ調理する環境によって、どうしても美味しく仕上がらない時もあります。
多分最初の方は失敗して辛い思いをするかもしれませんが、諦めずに挑戦していきましょう。
そうすれば、いつかは美味しいパスタ料理が作れるはずです。
パスタの大量調理に必要な道具・調理方法
パスタの大量調理に必要な道具と調理方法について紹介します。
・とにかく大きい鍋を2つ使ってパスタを調理する
・小さめの鍋を1つ用意して茹で汁を取っておく
・塩分濃度1%程度のたっぷりのお湯で茹でる
・慣れないうちは最初にソースを完成させておく
・食材はレシピ通りよりちょっと少なめでちょうど良い
・皿を電子レンジやお湯などで温めておく
とにかく大きい鍋を2つ使ってパスタを調理する
「パスタを茹でる鍋」「ソースを作る鍋」の2つを用意します。
この時、ソースを作る用の鍋は、パスタと麺を合わせた時に混ぜやすい直径が大きくて浅い鍋(底が深めの大きいフライパンでも可)が望ましいです。
鍋の底が深すぎると、混ぜにくいので、うまくパスタとソースが絡みません。
また、鍋の下の方に熱がこもると、麺が柔らかくなりすぎる原因にもなります。
ただし、どうしても直径が大きくて浅い鍋を2つ用意できない場合があると思います。
その場合は、パスタを茹でる方をなるべく大きめの鍋にして、ソースを作る鍋を小さめの鍋にすると良いでしょう。
大きい鍋が1つしかない場合の作り方
1.大きい鍋でパスタを茹でる、小さい鍋でソースを作る。
2.茹で汁をある程度取っておく、パスタをざるにあげて水気を切る。
3.先ほどまでパスタを茹でていた大きい鍋に、湯切りしたパスタとソースを入れて、混ぜ合わせる。
4.皿に盛り付けて完成
小さめの鍋を1つ用意して茹で汁を取っておく
小さめの鍋は、パスタの茹で汁を取っておくのに必要です。
大人数のパスタを作る際、結構な確率で麺がボソボソになってしまいます。
なので、汁気を多くするために、パスタの茹で汁を大量に取っておきましょう。
ただ、茹で汁には塩分が含まれているため、塩味が濃くなりすぎるのには注意。
塩味が濃くなりすぎる場合は、茹で汁と水を半々で割ったり、水のみで汁気の調節すると良いです。
ちなみに、お玉ですくってボウルや大きめのお皿に移すのでも問題ありません。
とにかく、汁気を調整するための道具があれば大丈夫です。
個人的には茹で汁をそのまますくって使える行平鍋がオススメ!
何ら、大きめのマグカップでも全く問題ありません
塩分濃度1%程度のたっぷりのお湯で茹でる
パスタが美味しく仕上がらない理由として、「しっかり塩を入れたたっぷりお湯で茹でていない」という方が多いです。
塩を入れる目的として、沸点とかコシが出るとか色々言われています。
ですが、1番の目的はパスタ自体にある程度塩味を付けるのことです。
たっぷりの塩で茹でてないパスタは、味気がなく美味しくありません。
ただし、何でもかんでも1%で茹でれば良いわけでもなく、作るパスタ料理に対して塩の量を調整する必要があります。
例えば、ペペロンチーノだとしっかりパスタに味を付けるために1.5%のお湯で茹でる。
明太子パスタだと明太子自体の塩気が強いから0.8%程度で茹でるなど。
パスタ湯の塩分濃度については、レシピに記載されている分量を基準に調節してください。
お湯の量については、原則パスタ100gに対して1L。
ただ、1kgであれば半分の5L、500gであれば3Lくらいで十分です。
お湯の量が少ないと、大量のパスタを投入した際、お湯の温度が下がってうまく茹で上がらなかったり、鍋の底でパスタが焦げ付く原因になります。
パスタの基本的な茹で方は下記記事で詳しく解説しているので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
慣れないうちは先にソースを完成させておく
YouTubeで紹介されているレシピのほとんどは、パスタとソースを同時並行で作っています。
ただ、作る量が多いとどうしても作ってる時に慌ててしまうので、パスタを茹でるお湯を沸かしつつ、ソース作りに専念した方が失敗しづらいです。
後は、パスタと合わせれば完成。というところまで、あらかじめソースを作っておきましょう!
食材はレシピ通りよりちょっと少なめでちょうど良い
こればかりはパスタのレシピによって大きく異なるので何とも言えません。
ただ、私の経験からすると、500g以上のパスタを作る際、ソースの量は気持ち少なめで丁度良いことが多かったです。
特に、オリーブオイルやたらこ・ベーコンなどの塩気の多い食材は注意!
実際にレシピ通りの分量でオリーブオイルを入れると油っぽくなりますし、たらこの場合は塩辛くなってしまいます。
なので、大量調理する際は、レシピに書かれている分量より、気持ち少なめにすると美味しく仕上がるかもしれません。
パスタに対するソースや具材の量の調節はマジで難しいです
皿を温めておく
大量調理する際、どうしてもお皿が冷めていきます。
特に冬場の寒い時期のキッチンは、料理が冷めてしまうペースがとても早いです。
そのため、事前にお湯や電子レンジなどでお皿を温めておくと良いです。
電子レンジを使用する場合、600W・2分ほど温めれば十分お皿が暖かくなります。
電子レンジを使う場合、必ず電子レンジ対応のお皿を使いましょう!
【失敗しない】パスタ料理を大量調理する方法 まとめ
大きな鍋×2
茹で汁を取っておく用の器×1
ざる×1
ゴムベラ
トング
包丁
その他調味料・食材・必要な道具など
・とにかく大きい鍋を2つ使ってパスタを調理する
・小さめの鍋を1つ用意して茹で汁を取っておく
・塩分濃度1%程度のたっぷりのお湯で茹でる
・慣れないうちは最初にソースを完成させておく
・食材はレシピ通りよりちょっと少なめでちょうど良い
・皿を電子レンジやお湯などで温めておく
かなり長くなってしまいましたが、パスタ料理を大量調理する方法については以上です。
大量調理する際に、この記事で紹介したことを念頭に置いておけば、ある程度失敗は防げると思います。