
この記事では、プロのシェフや人気チェーン店が使用しているオススメのスパゲッティ乾麺をまとめてみました。
また、一部パスタメーカーは筆者のライザーも使用経験があるため、実際に食べた感想やオススメの使い方についても記載しています。
「色々なメーカーのパスタを試してみたい」
「美味しいパスタが食べたい」
「プロが使っているパスタメーカーについて知りたい」
といった方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
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プロも愛用するテフロンダイス製法の代表的なパスタ
まず最初に、テフロンダイス製法のパスタメーカーをいくつか紹介していきます。
【イタリアシェアNo.1】バリラ

※Amazonで好みの太さを選べます。
バリラは1877年エミリア・ロマーニャ州のパルマ中心街で創業されたイタリア最大級の食品会社。
イタリアシェアNo.1であり、世界シェアNo.1でもある超人気パスタ。
超人気店や有名チェーン店でも愛用されている、誰もが認める最高のパスタ!
小規模なスーパーでも手に入りやすく、どこにでも売っているベーシックなテフロンダイス製法のパスタです。
テフロンダイスのパスタらしくツルツルとした食感とアルデンテ感が特徴で、表記通り茹でてもコシのある触感を楽しめます。
ペペロンチーノなどのオイル系パスタや、キレのあるアラビアータなどと相性が良いです。

ただし、小麦の香りは弱めなので、シンプルなソースだと人によっては物足りなさを感じるかもしれません。
その場合は、味が強めのクリーム系のパスタソースと絡ませるのもオススメです。
使用しているシェフの動画▼
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【アルデンテを保ちやすく、小麦感もしっかりめ】ディヴェッラ

ディヴェッラはイタリア南部のプーリア州バーリで116年の歴史を誇るイタリアンパスタのブランド。
ディヴェッラの特徴は、他のテフロンダイスのパスタと比較してよりアルデンテを保ちやすいという点。
パスタを茹であげてソースと絡めてもパスタの食感が保たれるため、大人数のパスタを茹でて盛り付ける時に時間がかかってもアルデンテがしっかりと残っています。
表記時間通りに茹でても、ブレが少なく調理しやすいのもポイント。
ツルツルとした滑らかな食感も心地よく、オイルベースのパスタはもちろんのこと、明太子パスタなどの和風パスタや軽めのトマトソースにも相性バッチリ!
1.55mmっていう太さが本当に絶妙で、個人的に「ペペロンチーノと明太パスタ(特にオススメ)はディベッラのパスタで作るのが1番」っていうくらいには超超超オススメ。

後、テフロンダイスの割には小麦感が強めなため、パスタ自体の味も結構楽しめるのも良いですね。
テフロンダイスのパスタで美味しく仕上げたいなら間違いなくディヴェッラだと個人的には思っています
【ツルツルとした喉越しとサクッとした食感が最高】ブルネッラ

ブルネッラはパスタの聖地とも呼ばれている南イタリアグラニャーノのパスタメーカー。
テフロンダイス特有のツルツルとした喉越しとサクッとした食感を楽しめます。
表面がツルっとしているため、オイル系やトマト系などのサラっとした軽めのパスタはもちろんのこと。
アルデンテ感も長時間保ってくれるため、チーズ系やクリーム系などの濃厚パスタにも最適です。
スーパーで見かけたことはありませんが、カルディでは常時販売しています。
【コスパが高く・入手しやすい】ラ・モリサーナ

ラ・モリサーナ社は1912年創業、南イタリアモリーゼ州の老舗パスタメーカー。
日本ではあまり知られていませんが、イタリア国内で第4位のシェアを誇ります。
小麦の香り、味がしっかりとしていて、噛んだときの歯ごたえや粘り気も程よく感じられるパスタ。
スーパーで見かけたことはありませんが、Amazonなどのネット通販で割りと良心的な価格で販売されています。
※ラ・モリサーナはテフロンとブロンズ両方の製造方法でスパゲッティを作っているので、購入する際は注意してください。
使用しているシェフの動画▼
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【サイゼリヤで使われているかもしれない】リグオーリ

リグオーリはパスタ発祥の地、南イタリア・カンパーニア州グラニャーノのパスタメーカー。
創業1796年で、イタリア最古のパスタメーカーと言われています。
断定はできませんが、参考にしたWEBを見る限り、あの有名チェーン店『サイゼリヤ』でも使われているとのこと。
参考:【株主優待】サイゼリヤ(7581) イタリア食材セット(パスタ、オリーブオイル等)が到着
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【洋麺屋五右衛門で使われている】デ・マッテイス カロリナ
デ・マッテイ・アグロアリメンターレ社は、パスタ発祥の地、南イタリア・カンパーニア州のパスタメーカー。
1993年、50年以上にわたって建設業を営む2つの起業家一家によって設立されました。
洋麺屋五右衛門で使用しているスパゲッティで、公式通販サイトから購入可能です。
公式サイト:https://www.dematteisfood.it/IT/
【日本を代表するパスタ】マ・マー

説明不要かもしれませんが、マ・マーは日清製粉ウェルナ(旧日清フーズ)が製造しているテフロンダイスパスタのブランドです。
これぞテフロンダイスといった感じのツルツルとした食感としっかりとしたコシが特徴的。
小麦の香りはほとんどしませんが、食感はかなりしっかりしているので、個人的には味が強めの明太子パスタやナポリタンにオススメ。
あまりマ・マーってイタリアンが好きな人だと好んで使わないパスタだと思います。
ですが、マ・マーにはマ・マーの良さがあるので「最近マ・マーのパスタ食べてないなぁ」って方は、もう1度昔みたいにマ・マーのパスタを使ってみると新たな発見があるかもしれません。
【パスタのまち高崎の人気店で使われているパスタ】ボンジョルノのパスタ

パスタのまち高崎の人気店『ボンジョルノ』特注のパスタ。
麺自体はバリラやマ・マーと同様ツルツルとした表面が特徴的なテフロンダイスのパスタ。
ですが、タンパク質の含有量が多く、スープパスタにしても伸びにくく、生パスタのような柔らかモチモチ食感と、テフロンダイスのプリッとした食感が合わせ持った独特のパスタとなっています。
値段はやや高めではありますが、オンリーワンな味わいとなっているのでぜひ1度は食べてもらいたいです。
ボンジョルノについては、下記記事で紹介しているので、興味のある方は参考にしてみてください。
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野菜をたっぷり使ったパスタ料理のレシピは下記記事で紹介しています。
ペペロンチーノのみ取り扱ったレシピ本▼

プロも愛用するブロンズダイス製法の代表的なパスタ
ここからは、ブロンズダイス製法を使用しているパスタメーカーをいくつか紹介していきます。
【スーパーで手に入りやすいブロンズダイスパスタ】ディ・チェコ

ディ・チェコは1886年にイタリア中部アブルッツォ地方の小さな町ファーラ・サン・マルティーノにおいて設立されたパスタブランドで、世界シェアは6位。
ブロンズダイスのパスタ特有の小麦の香りと旨味をしっかりと感じられるのが特徴。
クリーム系やチーズ系のパスタよりもトマト系のシンプルなソースに最適と言われています。
茹で時間がかなりシビアで、アルデンテ感を楽しみたい場合はかなり早めに茹で上げるのがコツです。
袋の表記通り茹でると結構柔らかくなってしまい、もちゃもちゃとした食感になるので注意してください
ちなみに、ディ・チェコの1.4mmは、冷製パスタを作るとき完璧なモチモチ食感になります。
そのため、カッペリーニでは負けてしまう濃厚な冷製ソースでも美味しく調理できるので、ぜひ試してみてください。

冷製パスタの詳細はコチラの動画を参考にしてみてください▼
ミシュラン1つ星イタリアン店の「トラパニ風 冷製フェデリーニ」【イタリアンプロ養成講座 vol.36】
【モチモチとした食感が特徴的】ヴォイエッロ

ヴォイエッロは1879年カンパーニア州ナポリで創業したパスタメーカー。
幻のパスタと言われナポリの貴族の間で愛好されていて、他のブロンズダイス製法のパスタよりも強いモチモチとした食感を楽しめるのが特徴です。
一瞬生パスタかと錯覚してしまうくらいモチモチ
麺自体の主張が結構強いため、重めのクリームソースやチーズソース、濃厚なトマト系(特にプッタネスカ)のパスタにオススメ。
後、本場のナポリとは全く関係ないナポリタンも美味しく作れます。
逆に、軽めのソースだとソース側が負けてしまう場合があるので注意(もちろん好みの問題)。
使用しているシェフの動画▼
リストランテアキタ
【コスパが高く、味も最高】ダルクオーレ

ダルクオーレは『パスタ発祥の地』カンパーニャ州グラニャーノで、1820年頃に創立した老舗パスタメーカー。
風味が強くプロテインを多く含むパスタとなっているとのこと。
ただし、ダルクオーレ1.4mmに限らず、ブロンズダイスの細麺はアルデンテ(最高に美味しい時間)がとても短いです。
ささっと作ってすぐ食べないと全然美味しくなくなってしまうので注意!
使用しているシェフの動画▼
【最高のペペロンチーノ】一つ星シェフが教えるフライパン1つで作る乳化で失敗しないアーリオ・オーリオの作り方
【小麦の香りが最高】ガロファロ

ガロファロは1789年、パスタの聖地とも呼ばれている南イタリアグラニャーノで創業したパスタメーカー。
アルデンテ感も程よく残り、小麦感もしっかりと感じられて非常にバランスの良いパスタです。
シンプルなオイルベースと合わせて、パスタの小麦感を楽しむのが個人的にベスト。
とはいえ、基本的にトマトソースやクリームソースなど、どのパスタソースにも合います。
ただ、茹で時間が結構シビアなため、初めてガロファロを使う時は適度に味見をして、自分の好みより気持ち硬めで茹であげましょう。
1.7mmであればアルデンテの持続時間も長いので、大量調理にも向いています
小さいスーパーではあまり見かけませんが、イオンやコストコなどの大きめのショッピングセンターでは販売してるかと。
使用しているシェフの動画▼
小倉知巳のイタリアンプロ養成講座
【高級感ある小麦の香りが楽しめる】デルヴェルデ
デルヴェルデは1967年にブルッツオ地方のファーラ・サン・マルティーノで創業したイタリアの高級パスタメーカー。
比較的歴史の浅い企業ではありますが、ヴェルデの天然水、最高級デュラム小麦、低温乾燥ブロンズダイスが作るアブルッツオ地方の伝統的なパスタは高く評価されています。
ブロンズダイスのパスタでありながら、ディヴェッラ並のアルデンテ感とガロファロ以上に香りがよく、袋を空けた時の小麦の香りが最高です。
パスタもブロンズダイスの割には伸びにくく、アルデンテの状態も維持しやすいのもポイント。
小麦の香りを楽しみたいため、スパゲッティの場合はシンプルなソースと和えるのがオススメ。
ちなみに、私はデルヴェルデのほうれん草が練り込まれたタリアテッレを好んで購入しています。

見た目の緑が鮮やかで、生クリームとバターを使った真っ白なクリームソースとの相性が最高。
具材はほうれん草とかベーコン、生ハム、クルミ、マッシュルームなどがオススメ。

スパゲッティではないのですが、興味のある方はぜひ試してみてください。
【本場イタリアンシェフも愛用する最高級パスタ】マンチーニ
マンチーニはイタリアマルケ州にある比較的小規模のパスタメーカーで、本場イタリアのシェフが愛する高級パスタブランド。
値段は市販されてるパスタの約3倍。
原料のデュラム小麦の生産からパスタ製造まで一貫してやっているとのことで、とことん素材にこだわり抜いているとのこと。
小麦の香りをもちろんのこと、他のパスタとはちょっと違った特別な味(小麦の甘み?)がするんですよね。
そのため、茹でてオリーブオイルをそのままかけるだけでも美味しく仕上がります。
後、パスタ自体の味を活かしたいので、シンプルなパスタソースがオススメ。
例えば、飴色玉ねぎとアンチョビのパスタなんかはマンチーニとの相性は最高でした。

スーパーではほとんど見かけませんが、1度は体験してもらいたいパスタです
ちなみに、私はAmazonで1.8や2.2mmといった太めのスパゲッティや、日本のスーパーでは見かけない特殊なパスタ(メッツェマニケやキタッラなど)を購入しています。
まぁ値段が高いのでたまにしか買いませんが・・・

使用しているシェフの動画▼
【トマトパスタ】モンテ物産お勧め食材!theシンプルトマトソース
【古代種を使用したオーガニックパスタ】フェリチェッティ モノグラーノ
2個入りでお得▼

フェリチェッティは1908年創立の老舗パスタメーカー。
世界自然遺産にも登録されているイタリア最北のトレンティーノ=アルト・アディジェ州プレダッツォにパスタ工房を持っています。
日本ではほとんど聞き馴染みがないパスタメーカーだと思いますが、品質は全世界のパスタメーカーでも1、2を争うほど素晴らしいメーカーです。
実際、フェリチェッティのモノグラーノシリーズは、海外の高級食料品店や百貨店、ミシュランの星付きレストランで取り扱われています。
そして最大の特徴は農薬を一切使っていない古代種(遺伝子操作や品種改良をしていない小麦の原種)でパスタを作っているという点。
古代種は“健康のために品種改良や遺伝子操作された小麦を止める”という本当の意味で「グルテンフリー」なので、健康に気を使う方には最適のパスタです
「世界に2%も出回っていない」と言われている貴重な古代種の小麦から作られたパスタは、他のパスタとは一味も二味も異なります。
もちろん小麦はイタリア国産で、トレンティーノ=アルト・アディジェ州で生産された小麦のみ使っているとのこと。
価格は高めではありますが、興味のある方はぜひ試してみてください。
使用している店▼
BVLGARI Il Ristorante(シュラン・ガイド2016東京 – 1つ星)
Osteria Francescana(ミシュラン・ガイド2015 – 3つ星)
AlpiNN Food Space & Restaurant(ミシュラン・ガイド掲載店。ミシュラン・ガイド3つ星『Atelier Moessmer Norbert Niederkofler』の系列店)
Chef Ropia料理人の世界
旬の野菜を使って美味しいパスタ料理を作ろう!▼

自分の好みに合っやパスタを選ぼう!

ということでプロも愛用しているオススメの美味しいスパゲッティ乾麺の紹介は以上となります。
今回テフロンダイスとブロンズダイスという形でパスタを紹介しましたが、結局のところ「自分の好みに合ってるかどうか」で判断するのが1番です。
ツルツルとした食感と滑らかな舌触りが好きならテフロン、モチモチとした食感と小麦の香りを楽しみたいならブロンズ。
ソースの絡み云々よりも、まずは自分の好みを優先して問題ありません。
後は、パスタメーカーによってパスタソースを使い分けたり、シチュエーションによって使い分けるのも良いですね。
例をあげるとこんな感じ。
・安くて美味しくパスタを仕上げたいなら近所のスーパーで安く手に入りやすい「バリラ」や「ディ・チェコ」
・大人数のパスタを調理するならアルデンテ感を保ちやすい「ディヴェッラ」
・1人でリッチなパスタを楽しみたいなら高級な小麦の香りを楽しめる「デルヴェルデ」や「マンチーニ」
自分の好みでパスタを使い分けて、パスタをより美味しく仕上げましょう!
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TastyTable FOODの購入方法と商品ラインナップや魅力について興味のある方は、下記記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。