「本格的な瓶入りのパスタソースを使っても美味しく調理できない」
「瓶入りパスタソースを貰ったけど調理方法が分からない」
「家で本格的なパスタを作りたいけど、どうすれば良いのか分からない」
そういった悩みを抱えている方のために、この記事では瓶入りパスタソースを美味しく調理する方法について解説していきます。
ペペロンチーノソースやトマトソースなど、様々なパスタソースの調理方法について解説しているので、良かったら参考にしてみてください。
瓶入りパスタソースを美味しく調理する方法
この記事で紹介するいくつかの決まり事をしっかりと守れば美味しく調理できます。
パスタソースに書かれている調理方法を遵守する
「パスタの茹で加減」「麺に対するソースの量」など、パスタソースに調理方法が記載されている場合、基本的には表記通り調理してください。
この記事では瓶入りパスタソースの調理方法について解説しますが、それ以上にメーカーが提示している調理方法の方が絶対的に正しいです。
特に、初めて扱うソースだと大量に入れすぎてしょっぱくなったりしますから。
基本的には書かれている通りに取り扱ってください。
パスタを茹でるお湯の塩分濃度に注意する
瓶入りパスタソースを美味しく調理するうえで、最も重要なのが「パスタにもしっかり味を付ける」ということです。
ネタが最高に美味しくても不完全なシャリと合わせたら不味くなるのと一緒で、パスタ自体が美味しく茹で上がらないと全然美味しく仕上がりません。
パスタの場合は、塩がほとんど入っていないお湯で茹でてしまうと、気の抜けたような物足りないパスタになってしまいます。
なので、まずはしっかりとパスタを茹でるお湯に、塩分濃度1%以上のお湯で茹でましょう。
もちろん、パスタソースによっては塩が入ってるので、それに合わせて塩分濃度の調節が必要です。
パスタを美味しく茹でる方法については下記記事で紹介しているので、良かったら参考にしてみてください。
調味料や食材が多く含まれているパスタソースは極力選ばない
調理方法とは若干異なるかもしれませんが、私はパスタソースの選び方も重要だと思っています。
いわゆる色々な調味料や食材が入った「かけるだけで完成するパスタソース」は手間暇がかからず、そのままかけるだけで美味しく仕上がるのが大きなメリット。
もちろん、そういった製品の中には美味しいパスタソースはあるのですが、結構塩分が強めの製品が多いです。
ソース側の塩分が多すぎる場合、パスタを茹でるお湯の塩分濃度を下げないとしょっぱくなってしまいます。
ただ、お湯の塩分濃度を下げてしまうとパスタ自体の味付けが物足りなくなってしまい、パスタ自体が美味しく仕上がりません。
そのため「パスタを美味しく作るためにはなるべく塩が入っていない“シンプル”なパスタソースが良い」と私は考えています。
後、塩が入っていないパスタソースの方が、自分好みの味にも仕上げやすいのもポイント。
まぁそんなことばっか言ってると「一から全部自分で作れ」って話になってしまうんですけどね。
ペペロンチーノソースを使う場合は塩分濃度1.5%のお湯で茹でる
メーカーにもよりますが、ペペロンチーノソースには塩が入っていない場合が多いです。
例えば、スーパーでよく見かける「モンテベッロのアーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ」には塩が一切入っていません。
そのため、普通に塩分濃度1%のお湯で茹でしまうと、人によっては物足りなさを感じてしまうかもしれません。
なので、個人的に塩の入っていないペペロンチーノソースに限っては、塩分濃度1.5%以上のお湯で茹でるのがベストだと思っています。
塩分1.5%だとしょっぱすぎると思われるかもしませんが、実際に食べてみると塩味がバッチリ決まっててめっちゃ美味しいです。
塩分を気にする方以外は試してみることをオススメします。
ただ、先ほども言った通り、パスタソースのメーカーによっては既に塩が入っている場合もあるので注意してください。
例えば、こちらもスーパーでよく見かける「ピエトロのおうちパスタ ペペロンチーノ」。
このパスタソースには既に食塩が入っているため、お湯の塩分濃度は気持ち控えめで作る必要があります。
パスタソースの塩分に気をつけて、お湯の塩分濃度を調節しよう!
トマトソースは総重量に対して砂糖・塩1%で調味する
塩の入っていないトマトソース(粗ごしトマトやトマトピューレなど)は、そのまま使っても単純にトマトの味だけなので美味しく仕上げられません。
例えば、スーパーでよく見かける「イタリアットの粗ごしトマト」。
この製品はあくまで「粗ごしトマト」なため、原材料はトマトと酸味調整用のクエン酸のみで、塩も砂糖も入っていません。
この瓶に書かれている「食塩相当量」は、ナトリウム(Na)を食塩(NaCl)に変換した際の量のことで、この粗ごしトマト自体に塩味はほとんど付いていないと思ってもらって差し支えありません。
そのため、塩も砂糖も入っていない「粗ごしトマト」や「トマトピューレ」を美味しく仕上げるためには、しっかりと味が付いた本当の意味での「トマトソース」を作っていくことが重要。
調理方法はとても簡単で、トマトソースの総重量に対して1%の塩を加え、味見して甘みが足りなければ砂糖を適量加えてるのみ。
個人的な感覚だと、砂糖も塩と同量の1%程度入れるのがベスト!
ただ、トマトソースとはいってもメーカーによって味が様々。
なので、旨味が足りなければ刻み玉ねぎを入れたり、香りが欲しければバジルやニンニクを入れてみるのも良いでしょう。
基本のトマトソースの作り方については、下記動画を参考にして、そこから自分なりにアレンジしてみてください。
ジェノベーゼソースは「ペースト」を選んだ方が良いが・・・
ジェノベーゼソースの選び方はマジで難しいです。
実際、私も様々なメーカーを試してみましたが、結論を先に言ってしまうと「お店の味に近いジェノベーゼソースは存在しない」と断言できるレベルで良い製品がほとんどありません。
少なくとも“本物”のジェノベーゼソースは、ほとんどのスーパーで手に入らないと思います。
まず、ジェノベーゼソース(ペスト・アッラ・ジェノヴェーゼ)の主な材料は「バジル」「オリーブオイル」「チーズ(パルミジャーノまたはペコリーノ)」「松の実」の4つ(ニンニクが入ったヤツもある)。
つまり、本物のジェノベーゼソースを購入したい場合は、これら4つの材料のみ入った製品を選ぶのがポイントです。
ですが、スーパーでよく見かけるジェノベーゼソースのほとんどは松の実が入っておらず、代用品としてカシューナッツで入っています。
油についてもひまわり油が使われていたり、砂糖や香辛料などの調味料を入れてる製品も、私が調べた限りでは結構ありました。
そのため、ジェノベーゼソースについては本物の製品を探すのが非常に困難。
とはいえ「松の実が全く入っていない製品はマズイ」というわけでもありませんし、調味料がいっぱい入っている製品でも美味しいモノはあります。
人それぞれ好みはあるものの、実際に私が色々なソースを味見した結果、ペースト状のジェノベーゼソースは美味しい製品が多かったです。
特に、小さめの小瓶に入ったジェノベーゼソースは、バジルの風味やチーズの旨味が強く感じました。
パスタソースは調味料や食材の“ちょい足し”で美味しく仕上がる
全てのパスタソースに共有して言えるのが、味や風味の弱さ。
実際、パスタソースの口コミやレビューを見てみると「瓶入りのソースはバジルの風味やチーズの旨味が弱い」と感じている方が結構いました。
で、そういった方にオススメなのが調味料や食材の“ちょい足し”。
例えばジェノベーゼの場合はペーストの他に「新鮮な生バジル」と「パルミジャーノ・レッジャーノを振りかける」といった感じです。
そうすれば、新鮮なバジルの香りも楽しめますし、チーズの香りや旨味も強く感じられます。
他にも、ペペロンチーノであれば「ちょっと高級なオリーブオイル」を使うことで香り豊かに。
トマトパスタであれば粗ごしトマトと「生のトマト」を組み合わせて使えばフレッシュな風味を加えることだって可能です。
といった感じで、ただ単純にソースを使うだけでなく、調味料や食材を少し加えるだけでもお店レベルの味に仕上げられます。
特にジェノベーゼとペペロンチーノについては、チーズやオリーブオイルを少し加えるだけで美味しくなるので、ぜひ実践してもらいたいです。
下記記事ではプロも愛用している美味しいオリーブオイルを厳選してるので、良かったら参考にしてみてください。
この記事で紹介しているオリーブオイルを使えば、味のレベルがワンランク上がります!
【プロも愛用】美味しく仕上がるオススメのパスタソース7選
実際に私が使ってきた中で良かったものをピックアップして紹介していきます。
また、一部の製品はプロも愛用しているので、本格的な美味しいパスタを作りたいという方はぜひ参考にしてみてください。
【ペペロンチーノを作るならコレ】モンテベッロ アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ
小さいサイズもあります▼
スーパーで手軽に手に入るペペロンチーノソースの中で、個人的に1番オススメなのがモンテベッロのペペロンチーノソース。
原材料はオリーブオイル・にんにく・唐辛子のみ、食塩や旨味調味料など余計なものが一切入っていません。
正直、先ほど紹介した塩分濃度1.5のお湯で茹でたパスタの麺だけで味をバシっと決めて、仕上げにイタリアンパセリを振りかければ、コレ1本でお店レベルの完璧で美味しいペペロンチーノが作れます。
また、原材料がシンプルなため、アンチョビを入れたりバシルを入れるなどのアレンジにも最適です。
ただ、唐辛子の風味は感じるものの、辛味自体は弱めなので、辛いのが好きな方は唐辛子の量を増やしてみると良いかもしれません。
ペペロンチーノをよく食べるって方は、唐辛子オイルを自作するのがオススメ!
使用していたプロのシェフ▼
【一人暮らしに!】プロが教える!市販のパスタソースをお店の味に仕上げる方法!【ペペロンチーノ】
【何にでも使える粗ごしトマト】モンテ物産 イタリアット パッサータルスティカ
味はそのまんまトマトで、甘みは若干弱く酸味はほどほどではあるものの、ちゃんと下ごしらえすれば美味しく仕上がります。
トマト缶と比較しても値段は良心的で、既に粗ごしされていて種や皮もないため、瓶入りのトマトソースは料理の時短にも繋がるので超オススメです。
また、パスタだけでなくトマトスープやピザトーストなどトマト系の料理には何でも使えてとても便利。
1瓶700gのトマトソースは多く感じるかもしれませんが、1人暮らしの方でも1週間程度で使い切れるので安心してください。
参考までに、普通のトマトパスタの場合パスタ100gに対して粗ごしトマト100g程度使います。
余談ですが「瓶の蓋が固くて開かない」という場合は、蓋の回りをテーブルなどで叩いて振動を加えてみてください。
振動によって瓶と蓋の間に隙間ができて、開きやすくなると思います。
【濃縮されたトマトの旨味】ムッティ トマトペースト
プロのシェフも愛用するトマトペースト。
トマトペーストはトマトの旨味が濃縮されているため、トマトピューレや缶詰と比較して、少量でもトマトの旨味がしっかりと感じられます。
味自体はトマトの旨味が非常に濃く比較的酸味が強めで、トマトソースやスープなどに最適。
1本130gと少量のため場所を取らず、1人暮らしの方であれば恩恵はかなり大きいと思います。
入手難易度はちょい高めで、私はカルディでしか見たことがありません。
ムッティのトマトペーストは消費期限2年弱とかなり長持ちするので、購入する際は何本かストックしておきましょう。
使用していたプロのシェフ▼
革命|トマトペーストで作る秒速【クリームパスタ】ショート動画で1000万再生のリピ確定パスタ!
【かけるだけで本格トマトパスタ】カゴメ アンナマンマシリーズ
筆者オススメのパスタソース▼
その他の味は下記Amazonリンクから▼
「塩味を付けるのが面倒くさい」
「自分で味付けする自身が無い」
「ただかけるだけで美味しいパスタが作りたい」
そういった方にオススメなのが、カゴメのアンナマンマシリーズ。
このパスタソースは塩や砂糖などの調味料、玉ねぎ、チーズなどの食材が入っていて、そのままでも美味しくいただけます。
つまりは完成されたトマトソースということです。
味については申し分なく、しっかりとトマトの旨味が感じられ、玉ねぎやチーズなどで旨味の補強もできています。
そのため「粗ごしトマトからトマトソースを作るのが面倒」という方は、もうカゴメのアンナマンマシリーズで良いかもしれません。
どれもオススメですが、個人的には『トマト&バジル』と『トマトクリーム』がオススメ。
トマトパスタには基本的にバジルが多く入っていて、使い勝手が良いのが大きなメリット。
後、生のバジルは足が早く、保存するにしても結構面倒なためオススメ度が高いです。
トマトクリームは生クリームの値段が高いため、この瓶1つで作れるのが大きなメリット。
【無難に美味しいバジルペースト】マコーミック バジルソース
私が普段使用しているバジルソースで、近所のスーパーにも売っています。
ジェノベーゼペーストとしては珍しく松の実が入っており、使用している食材・調味料も控えめ。
バジルの風味も強く、味も濃厚なので個人的にオススメ。
私はフレッシュさとチーズの香りと旨味を補強するために、追加で生のバジルとパルミジャーノやペコリーノを入れて使っています。
【有機食材のみ使用】ALCE NERO 有機ジェノベーゼ・バジル・ペースト
ALCE NERO(アルチェネロ)有機ジェノベーゼ・バジル・ペーストは、有機食材のみを使用したジェノベーゼペースト。
こちらもジェノベーゼソースとしては珍しく松の実が入っていて、チーズもパルミジャーノとペコリーノの両方使用しているのが大きな特徴。
そのため、他のバジルペースと比較すると香りと旨味が強めです。
ただ、量が130gと少なく最大2人前(パスタ乾麺160~200g)程度しか作れないのがデメリット。
値段もそれなりにしますし。
とはいえ、私が食べたジェノベーゼソースの中ではトップクラスに美味しいので、興味のある方はぜひ購入してみてください。
多分スーパーでも売ってると思います。
【濃厚なチーズパスタに最適】トリュフ&ゴルゴンゾーラパスタソース
COLLE DEL TARTUFO(トリュフの丘という意味)のトリュフ&ゴルゴンゾーラパスタソース。
コチラのソースも完成されていて、1%のお湯で茹でた太めのパスタと絡めただけでも十分美味しく調理可能です。
ゴルゴンゾーラ独特の香りと、トリュフの芳醇な香りが楽しめ、味も凄い高級感があります。
ソースの量は180gで2人前のパスタ(パスタ乾麺200g程度)が作れる程度。
量に対する価格はちょい高めではあるものの、ゴルゴンゾーラもトリュフも比較的手に入りづらく、味加減の調節も難しいと思うので、個人的には結構オススメ。
イオン系列のスーパーで見たことがあります。
瓶入りパスタソースを美味しく調理しよう!
ということで、瓶入りパスタソースを美味しく調理する方法については以上です。
今回お話したことをまとめるとこんな感じ。
- パスタソースに書かれている調理方法を遵守する
- パスタを茹でるお湯の塩分濃度は基本的に1%
- 食塩入りのパスタソースは極力選ばない
- ペペロンチーノソースを使う場合は塩分濃度1.5%のお湯で茹でる
- トマトソースは総重量に対して砂糖・塩1%で調味する
- ジェノベーゼソースは「ペースト」を選ぶのが無難
- パスタソースは調味料や食材の“ちょい足し”で美味しく仕上がる
取り敢えず、ここまで解説した通りのことを頭の片隅に入れておけば、失敗することは無いと思います。
「今まで瓶入りパスタソースの使い方が分からなかった」という方は、ぜひこの機会に美味しいパスタを作ってみてください。
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