「瓶入りジェノベーゼソースの使い方が分からない」
「味気がなく、塩やバターを足してしまう」
「量が多くてジェノベーゼソースが余ってしまう」
今回はそういった悩みを抱えている方のために、瓶入りジェノベーゼソースの選び方から美味しく調理するためのレシピなど。
瓶入りジェノベーゼソースの使い方について解説していくので、良かったら参考にしてみてください。
ちなみに、イタリアシェアNo.1のパスタメーカーであるバリラの公式サイトでもジェノベーゼソースの使い方が記載されています。
興味のある方はコチラも参考にしてみてください。
瓶入りジェノベーゼソースで美味しいパスタ料理を作る方法
ジェノベーゼソースを使って美味しいパスタ料理を作る方法について解説していきます。
パスタを茹でるお湯の塩分濃度に注意する
瓶入りパスタソースを美味しく調理するうえで、最も重要なのが「パスタにもしっかり味を付ける」ということです。
ネタが最高に美味しくても不完全なシャリと合わせたら不味くなるのと一緒で、パスタ自体が美味しく茹で上がらないと全然美味しく仕上がりません。
パスタの場合は、塩がほとんど入っていないお湯で茹でてしまうと、気の抜けたような物足りないパスタになってしまいます。
なので、まずはしっかりとパスタを茹でるお湯に、塩分濃度1%程度のお湯で茹でましょう。
もちろん、パスタソースによっては塩が入ってるので、それに合わせて塩分濃度の調節が必要です。
パスタを美味しく茹でる方法については下記記事で紹介しているので、良かったら参考にしてみてください。
ソースを茹で汁やオリーブオイルなどで伸ばす
結構やりがちですが、何もせずにパスタとそのままジェノベーゼソースを絡めるのはあまりオススメしません。
場合によっては、ペーストが重すぎてもったりとした仕上がりになります。
なので、そういったジェノベーゼソースの場合には、茹で汁やオリーブオイルで少し伸ばしてあげましょう。
やり方はとても簡単。
ジェノベーゼソースを茹で汁またはオリーブオイルで伸ばした後、茹で上がったパスタと絡めるだけです。
分量も適当で、ジェノベーゼソースが少しゆるくなる程度でOK。
たったそれだけの手間でも美味しく仕上がります。
仕上げにフレッシュバジルを加えると香り豊かに
ジェノベーゼソース最大の弱点は“香りの弱さ”です。
お店で食べるジェノベーゼパスタと比較すると、やはりフレッシュなバジルの香りが物足りません。
なので、可能であればジェノベーゼソースと一緒に、フレッシュバジルも買っておくことをオススメします。
フレッシュなバジルの葉があるだけでも香りが全然違うので、ぜひ試してみてください。
美味しい食材を使う
粉チーズやオリーブオイルなどの食材をそれなりに良いモノを使えば、より美味しく仕上がります。
例えば、粉チーズは旨味の強いナチュラルチーズを使っているか?
オリーブオイルは香りの強いエキストラヴァージンオリーブオイルを使っているか?
パスタの種類、太さ、製法はどうするか?
そういったところを意識すると、より美味しく仕上がると思います。
例えば、ジェノベーゼの場合だと、チーズはパルミジャーノ・レッジャーノ、パスタはリングイネを使ってみるとか。
後、具材についてもちゃんとしたモノを選ぶと良いでしょう。
本場のジェノベーゼはじゃがいもといんげんを使いますが、夏はズッキーニ、冬はほうれん草や春菊など。
季節によって美味しい食材を選ぶのも、美味しい料理を作るうえでとても重要です。
といった感じで、とにかく美味しい食材を使えば基本的に美味しく仕上がると思います。
「ジェノベーゼソースの味気が足りなくてバターや塩を足してしまう」という方は、ぜひ実践してみてください。
瓶入りジェノベーゼソースの選び方
ジェノベーゼソースを使って美味しいパスタ料理を作る方法については以上です。
ここからは、瓶入りジェノベーゼソースの選び方について解説していきます。
市販の瓶入りジェノベーゼソースに“本物”は無い
私も様々なメーカーを試してみましたが、結論を先に言ってしまうとお店の味に近いジェノベーゼソースは存在しません。
少なくとも“本物”のジェノベーゼソースは、ほとんどのスーパーでは手に入らないと思います。
まず、ジェノベーゼソース(ペスト・アッラ・ジェノヴェーゼ)の主な材料は「バジル」「オリーブオイル」「チーズ(パルミジャーノまたはペコリーノ)」「松の実」の4つ(ニンニクが入ったヤツもある)。
つまり、本物のジェノベーゼソースを購入したい場合は、これら4つの材料のみ入った製品が良いです。
使用している原材料が少なく、本場のジェノベーゼソースに近いモノを選ぶのがベスト!
ただ、スーパーでよく見かけるジェノベーゼソースのほとんどは松の実が入っておらず、カシューナッツで代用されています。
油についてもひまわり油が使われていたり、砂糖や香辛料などの調味料を入れてる製品も結構ありました。
そのため、本物のジェノベーゼソースを探すのが非常に難しく、まず存在しないと思ってもらって良いかと。
ペースト状のジェノベーゼソースは美味しいモノが多い
とはいえ「松の実が全く入っていない製品はマズイ」というわけでもありませんし、調味料がいっぱい入っている製品でも美味しいジェノベーゼソースはあります。
実際に私が色々なソースを味見した結果、ペースト状のジェノベーゼソースは美味しい製品が多かったです。
バジルの香りも比較的強めで、チーズのコクや旨味も強めに感じました。
人それぞれ好みはあるものの、粘度の高そうなペースト状のジェノベーゼソースを選ぶと良いかもしれません。
特に、小さめの小瓶に入ったジェノベーゼソースは、よりバジルの風味やチーズの旨味が強く感じました。
もしかしたらレトルトの方が美味しいかも?
スーパーによく置いてあるレトルトのパスタソース。
正直、ジェノベーゼソースにおいてレトルトの方が個人的には好みです。
香りと味が強く、そのままでも美味しく食べられる“ソース状”になっているからこそ、使いやすさもあります。
レトルト臭はフレッシュなバジルを絡めたり、ナチュラルチーズを削って振りかけるだけでかなり緩和されるかと。
実際、私もズッキーニの冷製パスタで試してみましたが、全くと言って良いほどレトルト臭は感じませんでした。
「美味しいジェノベーゼが食べたい」という方は、レトルトのパスタソースも試してみると良いかもしれません。
オススメのジェノベーゼソース
スーパーでも買えるオススメのジェノベーゼソースをいくつか選んでみました。
【無難に美味しいバジルペースト】マコーミック バジルソース
私が普段使用しているバジルソースで、近所のスーパーにも売っています。
ジェノベーゼペーストとしては珍しく松の実が入っており、使用している食材・調味料も控えめ。
バジルの風味も強く、味も濃厚なので個人的にオススメ。
私はフレッシュさとチーズの香りと旨味を補強するために、追加で生のバジルとパルミジャーノやペコリーノを入れて使っています。
【有機食材のみ使用】ALCE NERO 有機ジェノベーゼ・バジル・ペースト
ALCE NERO(アルチェネロ)有機ジェノベーゼ・バジル・ペーストは、有機食材のみを使用したジェノベーゼペーストです。
こちらもジェノベーゼソースとしては珍しく松の実が入っていて、チーズもパルミジャーノとペコリーノの両方使用しているのが大きな特徴。
そのため、他のバジルペースと比較すると香りと旨味が強めです。
ただ、量が130gと少なく最大2人前(パスタ乾麺160~200g)程度しか作れないのがデメリット。
値段もそれなりにしますし。
とはいえ、私が食べたジェノベーゼソースの中ではトップクラスに美味しいので、興味のある方はぜひ購入してみてください。
多分スーパーでも売ってると思います。
【入手しやすさNo.1】バリラ パスタソース ペーストジェノベーゼ
業務スーパーやコストコなど、様々な店舗で入手できるジェノベーゼペースト。
手軽に手に入る割には味もまぁまぁ良い感じ。
クリーム感・塩気が強いせいか、バジルの香りが弱めなので、フレッシュバジルなどで香りの補強をしてあげるとより美味しく仕上がります。
逆に、バジル特有のクセのある香りがニガテな方であれば、クリーミーでマイルドなバリラのジェノベーゼペーストはかなりオススメです。
【小分けで使いやすい】青の洞窟 ジェノベーゼ
バジルの爽やかな香りとチーズの旨味がしっかりとしたジェノベーゼソース。
オリーブオイルがたっぷり入っているので、麺とそのまま絡めても滑りは悪くなりません。
フレッシュさには欠けるものの、瓶タイプのジェノベーゼペーストと遜色ない味で、手軽にジェノベーゼパスタが楽しめるのは大きなメリット。
塩分濃度は1%弱でもほんの少し塩味を強く感じたので、0.5~0.8%くらいで茹でた方が良いかもしれません。
具材はじゃがいもと松の実(ナッツでも可)、海鮮系だとタコとかホタテ辺りを入れておけばより本格的な味になると思います。
じゃがいもはパスタ100gに対して20gもあれば十分です。
瓶入りではないのですが、個人的には結構オススメ。
瓶入りジェノベーゼソースで美味しいパスタ料理を作ろう!
ということで、瓶入りジェノベーゼソースの使い方と、オススメのジェノベーゼペーストについては以上になります。
今回解説したことをまとめると以下の通りです。
- ソースを茹で汁やオリーブオイルなどで伸ばす
- 仕上げにフレッシュバジルを入れる
- 美味しい食材を使う
- ペースト状のジェノベーゼソースを選ぶ
- 原材料が少ないジェノベーゼソースを選ぶ
ジェノベーゼソースを使って料理する際、少しでもこの記事が役に立ってくれれば幸いです。