市販のレトルトパスタソースの調理方法と味の特徴について、実際に筆者のライザーが調理して食べて感じたことを書いていきます。
この記事で紹介している方法を実践すれば、市販のパスタソースをより美味しく、自宅にいながら本格的な味を楽しむことが可能です。
記事を作ってから日が浅いため、まだまだパスタソースのレビューが少ないのですが、良かったら参考にしてみてください。
HEINZ(ハインツ)
ハインツはアメリカ合衆国の食品メーカーで、日本だとトマトケチャップが有名。
レパートリーはあまり多くありませんが、クオリティはそこそこ高め。
牛肉とイベリコ豚の粗挽きボロネーゼ
トマト、肉、赤ワインの旨味がしっかりと感じられる、これぞ大人向けのパスタ。
肉感はほどほどではありますが、味に対するコスパが高く、個人的にはかなりオススメ。
塩分濃度1%のお湯で茹でてちょうど良かったです。
粒たらこの十勝産生クリーム仕立て
クリーミーでたらこの旨味も程よく感じられ、「たらこのクリームパスタ」としてはかなり美味しい。
クリーム感が強めで濃厚。
レビューでは生臭さを感じた方もいたのですが、私は全く感じませんでした。
塩分濃度1%のお湯で茹でてちょうど良かったです。
紅ずわい蟹のトマトクリーム
トマトの身はしっかり感じられるが、蟹は風味だけで身はよくわからなかったです。
ただ、他社製品と比較すると蟹の風味は若干弱めだったのが残念。
味付けはそこまで強くないため、パスタを茹でる際の「塩分濃度1%」で茹でてちょうど良かったです。
nippn(オーマイ)
nippn(ニップン)は日清製粉に次いで日本国内シェア2位の製粉会社。
皿いらずの冷凍パスタが有名ですが、レトルトソースも結構美味しいです。
和風パスタ系のパスタソースを中心に展開しています。
和パスタ好きのためのがっつりにんにく&バター(ガリバタ醤油)
バターと醤油の旨味、ガーリックのパンチがしっかりと効いている。
別途ネギのトッピングあるとより和風感強めになって◎。
味付けはそこまで強くないため、パスタを茹でる際の「塩分濃度1%」で茹でてもOK。
和パスタ好きのための高菜
ちゃんと高菜がメインのパスタとなっていて、唐辛子と高菜の辛さもちょうど良くて美味しい。
味付けはそこまで強くないため、パスタを茹でる際の「塩分濃度1%」で茹でてもOK。
和パスタ好きのための明太子かるぼなーら
カルボナーラ感はほとんどなく、あくまで明太子メインといった印象。
ほんのちチーズ感はあるものの、卵黄感はあまりなかったです。
それよりもソース自体の塩気が結構強めに出ていました。
塩分濃度0.8%以下で茹でるのがオススメ。
S&B(まぜるだけシリーズ、LA BETTOLAシリーズ)
S&Bは「そこに、スパイス&ハーブ」というスローガンの通り、スパイスを中心とした調味料が有名。
私も乾燥バジルとか黒胡椒とか愛用しています。
パスタソースについては、まぜるだけで簡単調理できるものから、落合シェフ監修の本格パスタソース『LA BETTOLA』シリーズなどレパートリーはかなり豊富。
生風味 たらこ
混ぜるタイプスパゲッティソースで人気No1の商品。
たらこの粒感がハッキリとしていて「生風味」という謳い文句そのまんまで期待を裏切りません。
ニンニクや生クリーム、バターといった食材が一切入っていないため、たらこ自体の味がダイレクトに伝わります。
塩気が強めなので、パスタを茹でる際の「塩分濃度は0.5~0.8」あたりが個人的にオススメ。
何なら塩味を付け足さなくても十分美味しく感じるかもしれません。
そのまま和えるだけでも十分美味しいのですが、生のたらこ味そのままなのでアレンジしてみるのも全然アリですね。
後、パスタ以外にもうどんやポテトサラダなど他の料理にも使えるので、多めに買って色々な料理で試してみましょう!
生風味 からし明太子
生の明太子と遜色ない味わいでめっちゃくちゃ美味しい。
程よい辛さ、塩気、たらこの味がしっかりとする。
塩気は強めなので、塩分濃度「塩分濃度は0.5~0.8」辺りで茹でるのがオススメ。
生風味 たらこバター
濃厚なバターがたっぷりと入っていて、香りと旨味がよく感じられる。
『生風味たらこ』と同様、粒感がありたらこの旨味も感じられるが、たらこの味はそこまで強くなく、バターのおかげで全体的にまろやかな味わい。
塩分濃度は1%のお湯で茹でたパスタで美味しくいただけました。
ただ、ソース自体の味はそこまで強くないため、個人的には1.4~1.6mmの比較的細めのパスタがオススメ。
ペペロンチーノ
フライドガーリックとパセリが良いアクセントになっています。
レモンクリーム
レモンの爽やかな香りと酸味が効いているが、そこまで強くないため食べやすい。
塩分濃度は1%強(私は1.2%で茹でました)で、気持ち強めに塩を効かせると味がグッと締まる。
後、ソースはレモンの酸味やクリームの濃度が主張が強いため、麺は必ず1.6mm以上の比較的太めのパスタと絡めたほうが美味しく食べられます。
ポルチーニクリーム
ポルチーニの芳醇な香りはあるが、ちょい弱め。
どちらかと言うと、チーズやクリーム感が主張しています。
塩分濃度は1%程度でちょうど良かったです。
予約でいっぱいの店のいかすみソース
味自体はトマトベースで見た目の割にはあっさりとして食べやすいです。
イカの身とトマトの身も多少入っていますが、身はかなり小さいので、別途イカの身を用意しておくとより美味しくいただけると思います。
ただ、良い意味でも悪い意味でもイカスミ独特の磯感(旨味?)が少ないです。
磯臭さがニガテな方だと美味しくいただけると思いますが、クセの強いイカスミパスタが好きな方だと物足りなさを感じるかもしれません。
塩分濃度1%のお湯で茹でたパスタでちょうど良かったです。
予約でいっぱいの店のカルボナーラ
見た目は王道の濃厚なカルボナーラで、味はチーズの旨味とクリーム感が前面に出ています。
ただ、黄身の味も程よくしますし、量自体は少なめですがベーコンも入っているため、割りとカルボナーラ食べてる感はありました。
塩分濃度1%のお湯で茹でたパスタでちょうど良かったです。
日清製粉ウェルナ(青の洞窟シリーズ)
「欲深い大人の濃厚イタリアン」とかいうかなり攻めたキャッチコピーが印象的なパスタソース。
値段は少々高めですが、プロのイタリアンの方もランキング上位に格付けするレベルの本格的なイタリアンの味を楽しめます。
【ワンランク上のボロネーゼ】GRAZIAボロネーゼ
青の洞窟のボロネーゼよりも200円程度高め。
よりひき肉感がしっかりとしていて、正直お店で食べるボロネーゼと全く遜色ないレベルでめっちゃくちゃ美味しいです。
塩分濃度1%のお湯で茹でたパスタでちょうど良かったです。
後、このパスタを食べるのであれば、パスタもちゃんとしたモノを選んだほうが、より一層美味しく食べられます。
個人的には、モチモチとした食感でソースとの絡みの良いブロンズダイスで、その中でも特にガロファロの1.7mmが食感の持続時間が長く、麺の味をしっかりと感じられるので超オススメです。
ちなみに、画像のパスタもガロファロを使用しています。
推奨は100gではありますが、パッと見た感じソースの量が多かったので110gと多めにしましたが、ボロネーゼの濃厚さは変わらず美味しくいただけました。
「GRAZIAのボロネーゼを食べたら他のボロネーゼは食べられない」ってくらい完成度がめちゃくちゃ高かったです
アラビアータ
しっかりとした辛さを感じられるアラビアータ。
玉葱も入っているおかげか、甘辛さが絶妙で食欲が増します。
乾燥パセリの風味もよく、王道のアラビアータといった印象。
塩分濃度1%のお湯で茹でたパスタでちょうど良かったです。
具が少々物足りないので、可能であれば食べごたえをしっかり出すためにベーコンを入れるのが超オススメ。
アラビアータの辛味って調整するのが地味に難しいので、手軽に美味しいアラビアータが作れてかなりありがたい
カルボナーラ
ベーコンとチーズ、生クリームが混ざりあった濃厚な旨味が特徴的。
とにかく濃厚でガツンとした味わいで美味しいが、本格的なカルボナーラというよりかはチーズパスタといった印象を受けました。
後、黒胡椒の香りはほんのりするものの、気持ち弱めかもしれません。
ただ、決してマズイわけではなく、むしろレトルトのカルボナーラソースの中ではかなり美味しいと思いました。
塩分濃度1%のお湯で茹でたパスタでちょうど良かったです。
よりカルボナーラ感を出すため、フレッシュの粗挽き黒胡椒をかけるのがオススメ。
ジェノベーゼ
バジルの爽やかな香りとチーズの旨味がしっかりとしたジェノベーゼソース。
オリーブオイルがたっぷり入っているので、麺とそのまま絡めても滑りは悪くなりません。
フレッシュさには欠けるものの、瓶タイプのジェノベーゼペーストと遜色ない味で、手軽にジェノベーゼパスタが楽しめるのは良いですね。
塩分濃度は1%弱でもほんの少し塩味を強く感じたので、0.5~0.8%くらいで茹でた方が良いかもしれません。
オススメの具材はじゃがいもと松の実(ナッツでも可)で、じゃがいもはパスタ100gに対して20gもあれば十分です。
海鮮系だとタコとかホタテ辺りが個人的にオススメ。
後、パスタはスパゲッティよりもリングイネの方がよりジェノベーゼパスタを楽しめます。
ズワイ蟹のトマトクリーム
トマトの果肉が入っていて、蟹の風味が良く味もしっかりとしていて美味しい。
蟹の身は多少入っていますが、正直ちゃんと味わって食べないと分からないレベルです。
蟹を後乗せしたらもっと美味しくなりそうだが、金銭的にキツそう。
塩分濃度1%のお湯で茹でたパスタでちょうど良かったです。
蟹系のパスタソースの中では1番美味しいと思います。
ペペロンチーニ
ニンニクと唐辛子がガツンと効いていて美味しいです。
茹で汁を加える必要がなく、オイルのみでもパスタの滑りが良くて食べやすい。
ニンニクはオイル漬けみたいな感じなっていて、ニンニク自体に塩味が付いている印象を受けました。
一から作るペペロンチーノと比較するとニンニクのフレッシュさに欠けるが、作るのが面倒臭い時にあると便利。
塩味はちょい強めですが、濃い味が好きな方なら塩分濃度1%で茹でても問題ありません。
【全パスタソース人気No.1】ボロネーゼ
一般の方はもちろんのこと、プロのイタリアンシェフも絶賛していたのが青の洞窟シリーズのボロネーゼ。
しっかりとした肉感があり、ミートソースではなく、かなりお店に近い本格的なボロネーゼの味を楽しめます。
塩分濃度1%のお湯で茹でたパスタと絡めることで美味しくいただけました。
日清製粉ウェルナ(マ・マー)
青の洞窟と同じ日清製粉ウェルナですが、マ・マーは全体的に家庭の味付けといった印象。
全体的に価格が安く、比較的手に入りやすい。
旨辛ペペロンチーニ
シンプルなペペロンチーニで、辛味しっかりにんにくの旨味も感じられる。
塩分濃度1%のお湯で茹でたパスタと絡めることで美味しくいただけました。
生風味 たらこ
バターとマーガリンの両方入っているが、ほとんどマーガリンの香りで正直味はイマイチ。
ちなみにん、他社製のたらこバターにはマーガリンは一切含まれていません
後、たらこの粒感は楽しめるが、たらこそのものの味は少し弱めに感じたのもちょっと残念ポイント。
やはりバターよりもマーガリンの方が好きな方であれば、美味しくいただけるかもしれません。
ソース自体の塩気は普通なので、塩分濃度0.8~1%のお湯で茹でたパスタと絡めれば美味しく食べられるかと。
生風味 からし明太子
粒感があり、ほのかに明太子の良い香りがするものの、辛さが控えめで旨味もそこまで強くないせいか、物足りなさを感じる。
バターとか入れたらもっと美味しくなるかもしれません。
ソース自体の塩気は普通なので、塩分濃度0.8~1%のお湯で茹でたパスタと絡めれば美味しく食べられます。
キユーピー
たらこのCMでおなじみのキユーピー。
パスタソースはたらこ以外にもオイル系クリーム系など幅広いジャンルをカバーしています。
カニのトマトクリーム
一言で表すなら「蟹風味のトマトソースパスタ」。
蟹の風味はしますが、蟹の身が入っている感じはなく、マスカルポーネ感もそこまで強くありません。
蟹の風味がするパスタをいっぱい食べたいって方や、なるべく安く食べたいって方にオススメ。
後、温めずにそのままかけるだけで食べられるのも手軽で良いですね。
塩分濃度1%のお湯で茹でたパスタと絡めても美味しかったのですが、ソース自体の塩気もそれなりにあるので、気持ち塩を控えめにしても良いかもしれません。
だし香る納豆
出汁の旨味がしっかりと効いていて物足りなさは全く感じません。
ドライのひきわり納豆ではあるものの、ちゃんと納豆感は残っていて美味しいです。
追い海苔、ネギなどするとより美味しく食べられます。
パスタの太さは1.6~1.8mmで、塩分濃度1%のお湯で茹でるのがオススメです(画像は1.6mmのパスタ)。
ミートソース
肉の旨味がしっかりと感じられ、家庭の味よりかは店の味に近いミートソース。
肉感も程よく感じられる。
味変で粉チーズや黒胡椒をかけるのがオススメ。
塩分濃度1%のお湯で茹でてちょうど良かったです。
後、ソースの味が強めなので、最低1.6mm~のパスタが良いと思います。
【CMでおなじみ】たらこ
キユーピーといえばCMでおなじみ、やっぱりたらこです。
たらこバターの黄金比が最強で、特許配合「たらことバターのバンスの取れた味わい」の中でさらに美味しさを追求した独自の比率があるとのこと。
味自体はバターがバランスよく効いていて、ソースそのままでも美味しくいただけます。
アレンジしたり具を入れるならS&Bの生風味たらこ、何も入れずにソースそのままだけで楽しむならキユーピーのたらこが個人的にはオススメです。
塩気もそこまで強くないため、塩分濃度1%で茹でても問題ありませんが、気持ち塩分濃度抑えめ(0.8%程度)にしても美味しく食べれると思います。
からし明太子
明太子の味しっかりめで、ほんのりバター感がします。
ただ、バターとのバランスと単純な美味しさではたらこの方が個人的に好みでした。
塩分濃度1%で茹でて美味しくいただけました。
明太マヨ
明太子の辛さとマヨネーズの濃厚でこってりとした味わいが最高。
早い話「おにぎりの明太マヨのような味」と同じと考えれば容易に味の想像は付くかと。
明太マヨと海苔の相性は最高なので、追い海苔をしたり、レモンでさっぱり食べるのがオススメ。
一見濃そうなパスタソースに見えますが、塩分濃度1%で茹でてちょうど良かったです。
後、パスタの太さは公式で1.6~1.8mmが推奨されていたので、事前に用意しておくとより美味しくいただけるかもしれません。
パスタソースは正しく調理しよう
Amazonなどでパスタソースの口コミを覗いてみると「味が薄い」「ソースが少なすぎる」といった意見をよく見かけます。
ただ、これら原因のほとんどはパスタの調理方法が間違っている可能性が高いです。
例えば、レトルトのパスタソースに書かれている分量を守っていなかったり、パスタの茹で方に問題があったり・・・
取り敢えず、パスタソースが美味しく感じない場合はパスタの調理方法の根本から見直すべきです。
パスタソースの調理と美味しく作る方法については下記記事で詳しく紹介しているので、良かったら参考にしてみてください。
市販パスタソースを美味しく作って食べてみよう!
ということで、市販パスタソースの調理方法と味のまとめについては以上です。
パスタソースと和える際、基本的には「塩分濃度1%でパスタを茹でる」ことさえ意識していれば、レトルトのパスタソースでも十分美味しく調理できると思います。
ただ、一部製品についてはパスタソース自体に塩味がしっかり付いているため、場合によってはしょっぱく感じることも。
なので、パスタソースを和える時は、できれば味を確かめるために1度パスタソースを舐めてみましょう。
塩味については好みの部分もありますから。
後は、先程紹介したパスタソースの調理方法を踏まえたうえで調理すれば、必ず美味しいパスタを作れるはずです。
レトルトのパスタソースを美味しく作って食べてみよう!
TastyTable FOODを利用してお家で本格パスタを食べよう
TastyTable FOODは、本格的な味わいのパスタを自宅で手軽に楽しめる、冷凍パスタソースのサブスクリプションサービスです。
パスタソースは全てプロのシェフ手作りで、イタリアの伝統的なパスタはもちろんのこと、フレンチや中華のシェフが作る創作パスタなど、お店でも中々味わうことのできないパスタにも出会えます。
「忙しい日々を送っていて料理する暇がない」「手軽に本格的な料理を楽しみたい」「レトルトの味に飽きてしまった」という方にぴったりのサービスです。
TastyTable FOODの購入方法と商品ラインナップや魅力について興味のある方は、下記記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。