「そうめんの種類が多すぎて、どれを選べば良いのか分からない」
「美味しいそうめんを探している」
「いつものとは違うそうめんを食べてみたい」
そういった方にオススメなのが、揖保乃糸特級品「黒帯」の大古物。
揖保乃糸といえば、スーパーでは必ずと言って良いほど売られている最も有名なそうめんのブランド。
ただ、スーパーで売られている揖保乃糸のほとんどは1番等級の低い「赤帯(上級品)」。
もちろん等級が低くても手延そうめんには変わりなく、機械麺と比べたらめちゃくちゃ美味しいです。
でも、そんな赤帯よりも更に美味しいのが、今回紹介する揖保乃糸特級品「黒帯」の大古物。
1番等級の低い赤帯でも美味しいのに、それよりも更に上のそうめんがあるってなんか凄くないですか?
この記事の筆者である私ライザーは、今まで「揖保乃糸」をはじめ、同じ三大そうめんの1つである「三輪そうめん」や「どこ産かも分からない機械麺」など様々なそうめんを食べてきた経験があります。
その中でも特に揖保乃糸特級品「黒帯」の大古物は「万人が美味しいと感じるそうめん」だと思いました。
公式サイト:https://www.ibonoito.or.jp/
揖保乃糸特級品「黒帯」の大古物ってどんなそうめん?
実際に食べる前に、まずは「揖保乃糸」がどのようなブランドで、特級品「黒帯」の大古物ってどんなそうめんなのかっていうのを詳しく解説していきます。
揖保乃糸は播州そうめんのブランド
日本にはそうめんの名産地がいくつもあって、その中でも特に有名なのが「三輪そうめん(奈良県)」「播州そうめん(兵庫県)」「小豆島そうめん(香川県)」の3つです。
これらは日本三大そうめんと呼ばれていて「揖保乃糸」は播州そうめんのブランドになります。
等級は使用している小麦の品質や麺の細さで決まる
揖保乃糸の場合、等級は使用している小麦の品質や麺の細さなどで決まります。
一概にどれか1番とかは無いと思うのですが、特級品は上から2番めの品質といった感じでしょうか。
上級品と比較して、麺は0.5mmと若干細い程度で太さのバラつきが少なく、上等な小麦で熟練製造者が作っているとのこと。
紹介文を見た感じだと上級品の完全上位互換といった印象を受けました。
で、それよりも更に上の等級である三神の場合は、特級品と比較して更に麺が一回り細く、熟練中の熟練の方が作っているらしいです。
そのため、基本的には特級品よりも三神の方が上と見て間違いないかと。
ただ、私が調べた限りだと三神の場合熟成期間が1年の古しか見つからなかったので「熟成期間の長さ」という点で言えば特級品の方が上なのかもしれません。
まぁこればかりは実際に比較して食べてみないと分からないですね。
っていうかそんなことよりも揖保乃糸がこんなに色々な製品出してたのかっていうのに驚きました。
地元のスーパーでは赤帯とひやむぎくらいしか見たことありませんから。
ラーメン好きの私としては手延中華麺の「龍の夢」に興味を惹かれます。
そうめんのコシは古物(ひねもの)の方が強い
揖保乃糸に限らず、そうめんは製造から1~3年が熟成された方がコシが強くのど越しも良くなって、より美味しくいただけます。
そうめんの場合は、1年熟成されたら古(ひね)、2年以上熟成されたら大古(おおひね)と部類されます。
古物のそうめんはネットでも割りと簡単に探せますが2年以上熟成された大古のそうめんは、私が調べた限りだと揖保乃糸しか見つかりませんでした。
コシとか全く気にしないのであれば新物でも問題ないのですが、個人的にはしっかりとしたコシを感じられたほうが食べ応えがあって好きです。
後、古物だと「茹でのびしにくい」という特徴もあります。
そのため「そうめんを大量に茹でて余ったら保存する」「にゅうめんとして食べる」といった場合は、古物のほうが良いですね。
逆に製造してから間もない新物の場合は、コシやのど越しの良さは古物に劣るものの、新鮮な小麦粉の風味を強く感じられるため、一概に新物が劣っているというわけでもありません。
コシやのど越しの良さを楽しみたいなら“古物”、小麦の香りを楽しみたいなら“新物”がオススメ
参考サイト
揖保乃糸特級品「黒帯」の大古物(三年物)を実際に食べてみた
ということで、実際に筆者のライザーが揖保乃糸特級品「黒帯」の大古物(三年物)を食べてみました。
そうめん全体で見てもかなり高級な部類だと思います。
麺はこのようになっていて、上級品と比較すると気持ち麺が細めなのですが、一緒に並べて比較しないと分からないレベルの差ですね。
参考までに、普通の揖保乃糸黒帯の古物はこんな感じ▼
確かに麺は気持ち細めに見えますが、写真の撮り方の問題かもれないので何とも言えません。
後、市販のめんつゆだとそうめんの味に負けてしまうと思ったので、今回は市販のめんつゆでは味わえない鰹節の香りが特徴的なめんつゆを作ってみました。
めんつゆは、市販のめんつゆだと香りが弱いと思ったので自作しました。
とは言っても作り方は超簡単で、醤油:みりん:酒を2:2:1の割合で配合して、砂糖少々と味の素、粉末状にした鰹節を全部鍋に入れてアルコールが全て飛ぶまで煮沸するだけです。
リュウジのバズレシピの「至高のそうめんとめんつゆ」を参考に作りました
全体的に甘めの味付けで、鰹節の香りと味がしっかりと効いていて、卵黄と一緒に絡めて食べるとめっちゃくちゃ美味しいのでぜひ試してみてください。
全てにおいて最高
ということで、実際に揖保乃糸特級品「黒帯」を3年間熟成させた大古物を実際に食べてみました。
茹で時間は表記通り1分30秒。
見た目は、普通のそうめんと太さはそこまで変わらないせいか、不思議と艷やかでキレイに見えます。
もちろん味に関しては文句なしで最高。
舌触りも滑らかで、抵抗感なくスルスルといけます。
歯ごたえもしっかりシャキシャキと心地よい食感が残っており、程よいコシを楽しみつつも喉越しも楽しめて満足感が高い。
普通のそうめんよりもめんつゆとをしっかりと絡めてくれて良い感じです。
香りは、一般的なそうめんの小麦の香りとは異なり、熟成感のある独特な香りに仕上がっています。
表現が難しいのですが、新物は小麦そのままの香りに対して、大古物は重厚感のある香りといった印象を受けました。
また、麺自体そこまで細くないため、家庭でよく食べられている揖保乃糸の赤帯や島の光といったそうめんと同じような感覚だ食べられます。
そうめんが好きな方であれば違和感なく食べられるので、贈り物として外すことはないでしょう
もちろん、特級よりも細い揖保乃糸の三神や、三輪そうめんの神杉などもめちゃくちゃ美味しいのには間違いないありません。
あの独特のすすり心地と食感は個人的には大好きです。
ただ「細すぎるそうめんは、人によっては細麺すぎて食べ慣れない」と思われてしまいます。
特に関西以外の方だと三輪そうめんって中々食べる機会もないですし、そもそも知らないという方も多いですから。
そのため、贈答用としてはちょっと特殊なそうめんより、無難に揖保乃糸の高級品を送った方がベストだと個人的には思っています。
以前食べた三輪そうめんの神杉については下記記事で紹介しているので、興味のある方はこちらも参考にしてみてください。
揖保乃糸特級品「黒帯」の大古物は贈答用に最適なそうめん
ということで、実際に揖保乃糸特級品「黒帯」を3年間熟成させた大古物をのレビューは以上です。
まず、一般的な赤帯の揖保乃糸とは全然違いますね。
麺の細さは気持ち細め程度ではありますが「独特な小麦の香り」「シャキシャキとしっかりとした歯ごたえ」「滑らかな舌触り」「ツルツルとしたすすり心地」これらは圧倒的に特級品の方が上でした。
本格的なめんつゆに負けないくらい主張のハッキリとしたそうめんで満足感がハンパないです。
そうめんが好きな方であれば誰でも美味しいと感じるそうめんだと思うので「贈答用としてそうめんを送りたい」という方はもちろんのこと。
「自分へのご褒美としてちょっと美味しいそうめんを食べてみたい」という方にも超オススメ。
っていうか私が今回買った目的も自分へのご褒美みたいなもんですから。
揖保乃糸特級品「黒帯」の大古物はスーパーなどでは手軽に手に入らないので、この機会にぜひ食べてみてはいかがでしょうか。
きっと食べたら「買ってよかった」と思えるはずです。