浅草開化楼といえば、ラーメン好きなら誰もが知る老舗の製麺所。
「勝本」や「ど・みそ」など人気店でも使われるほどの実力派ですが、直売所を除くと、一般向けの販売はほぼ行われていません。
そんな開化楼の麺が、まさかイオン系列の“まいばすけっと”で「パスタ生めん」として売られているとは思いませんでした。
しかも商品名は“カラヒグ麺”。
初めて聞く名前で、味の想像もつかない…。
そこで今回は、このカラヒグ麺は「本当に美味しいのか?」はたまた「マズイのか?」実際に筆者のライザーが買って作って食べてみました。
あわせて、相性の良かったオススメのレシピも紹介するので、良かったら参考にしてください。

- 「のびづらい」「くっつきづらい」「弾力がある」という三拍子がそろった、生パスタとしては珍しい特徴的な麺
- 価格が税抜き200円以下と安価(2026年2月時点)
- 普通の生パスタとは異なるため、調理時に注意するべきことがいくつかある
- まいばすけっと専売
浅草開化楼 不死鳥“カラ”ス、サローネグループ “ヒグ”チ敬洋シェフ監修で“カラヒグ”らしい。

カラヒグ麺はまいばすけっとでしか販売されていない

残念ながら、カラヒグ麺はまいばすけっと専売のようで、本家のイオンでは販売されていません。
しかも都内と埼玉・神奈川・千葉の一部地域でしか販売されていないようなので、実質東京でしか買えないと思ってもらって差し支えないかと。
【やっちゃダメ】カラヒグ麺を調理する際に注意するべきこと
・麺を茹でるのと並行してパスタソースを作らない
・麺を茹でるお湯に塩を入れない
・茹で上がった麺を、長時間フライパンで煮込まない
・なるべくソースは多めに作る
カラヒグ麺を調理するにあたって、注意するべきことがいくつかあります。
麺を茹でるのと平行してパスタソースを作らない
麺の茹で時間が1分半~2分とかなり短いです。
そのため、先にパスタソースを作っておき、余裕を持ってから麺を茹でましょう。
麺を茹でるお湯に塩を入れない

袋にも説明書きがありますが、カラヒグ麺には塩が練り込まれており、そのまま食べてもしっかり塩味が感じられます。
そのため、茹でる際は絶対に塩は入れないでください。
ちなみに、私はいつものクセで塩を入れてしまいました。
長時間フライパンで煮込まない
カラヒグ麺は生パスタのため、フライパンで長く煮込むとベタつきやすい特徴があります。
そのため、ナポリタンを除き、オイルベースやトマトベースのパスタを作るときは、火を止めてからサッとあえる程度に留めるのが良いでしょう。
また、生パスタは水分を吸いやすいため、乾麺と同じ量のソースで調理すると、あっという間に水分を吸い切ってしまい、ベチャっとした仕上がりになりがちです。
なので、どうしてもトロみのあるソースにしたい場合は、あらかじめ多めの水分量で作っておくと失敗しにくくなります。
ソースたっぷりにしたいなら、スープパスタくらいガッツリソースを作った方が良いかも?
なるべくソースは多めに作る
ソースたっぷりのパスタに仕上げたいのであれば、なるべくソースを多めに作っておくのがオススメ。
実際、乾麺パスタのレシピ通りに作ってしまうと、パスタがソースを吸ってしまってほとんど残りません。
必ずしもたっぷりのソースが必要とは限りませんが、しっかりソースと絡めて食べたいのであれば、ソースはたっぷり作った方が良いでしょう。
実際にカラヒグ麺を食べてみた


今回はシンプルにズッキーニのペペロンチーノにして、カラヒグ麺を食べてみました。
生パスタなのに麺がダマになりにくい


実際にフォークで麺を絡めてみると、麺同士がほとんどくっついておらず、そのほぐれ具合にまず驚きました。
今回はあえてデンプン質が出るように、1分以上フライパンで炒めるという少し無茶な調理を試したのですが、それでもパスタがダマにならず、1本1本がしっかり独立したまま保たれている点には感心させられます。
もちろん、生パスタゆえに長時間火にかけると多少のベタつきが出たり、ソースをほとんど吸ってしまい水分が残らない状態になりやすいのは避けられません。
それでも、この麺のほぐれやすさや、生パスタ特有のモチモチとした食感は健在で、カラヒグ麺ならではの魅力がしっかり感じられます。
食感の持続時間が長く、最後まで美味しく食べられる


生パスタは時間が経つにつれて水分を吸ってベチャっとした食感になりやすいのですが、カラヒグ麺はモチモチ食感の持続時間がかなり長かったです。
一般的な生パスタとは明らかに違う“持ちの良さ”を感じます。
さらに、パッケージに記載されている「のびづらい」「くっつきづらい」「弾力がある」という特徴も、実際に食べてみるとしっかり再現されていました。
モチモチ感が長持ちするだけでなく、麺同士が絡みにくいので、時間が経っても食べやすいのが印象的です。
ラーメンに限りなく近い生パスタ


今回はシンプルに、ニンニクオイルベースのパスタとしてカラヒグ麺を味わってみたところ、カラヒグ麺ならではのモチモチとした食感がしっかり楽しめて、個人的にはかなり満足度の高い一皿になりました。
ただし、日本のレストランで提供される一般的な「生パスタ」とは明らかに方向性が異なります。
私の第一印象としては、パスタというよりラーメン――特に油そばの感覚に近いと感じました。
正しいかどうかは断言できませんが、「麺に塩が入っていること」「断面が四角いこと」「低加水であること(多分この要素が特に大きい)」といった特徴が、ラーメン的なニュアンスを生み出しているのだと思います。
特に普通の生パスタだと「モチモチ」とした食感がかなり強く出ると思うのですが、カラヒグ麺はモチモチ以外にも低加水麺特有のサクサクとした抵抗感のある歯切れの良さもありました。
そのため、パスタとしてだけでなく、ラーメンや油そばとしてアレンジしてもかなり美味しく仕上がるはずです。
私はまだ試せていませんが、煮干しを使った油そば風のパスタレシピを紹介している方がいて、写真を見る限りかなり魅力的な仕上がりでした。


カラヒグ麺の特性を考えると、こうした和風・油そば寄りのアレンジは相性抜群だと感じます。
あ、もちろん!ラーメンの麺っぽいからマズイなんてことはありません!何ならパスタとしてもめっちゃ美味しかったです!!
カラヒグ麺に合う市販のパスタソースはS&B 生風味 たらこ
動画によると市販のパスタソースで1番オススメなのは、同じくまいばすけっとで販売されている『S&B まぜるだけのスパゲッティソース生風味 たらこ』らしい。
このパスタソースは、たらこの粒感がハッキリとしていて「生風味」という謳い文句そのまんまで期待を裏切りません。
ニンニクや生クリーム、バターといった食材が一切入っていないため、たらこ自体の味がダイレクトに伝わります。
良い意味でシンプルなソースだからこそ、カラヒグ麺の良さを最大限活かすことができるらしいです。
カラヒグ麺を使ったオススメのレシピ
ここからは、個人的にオススメの食べ方をいくつかピックアップして紹介します。
ニンニクオイルベース系全般(調理時注意点アリ)


まず、今回私も試したニンニクオイル系、特にペペロンチーノベースのソースとの相性は最高でした。
「特に○○のペペロンチーノが1番おすすめ!」といった決定的な組み合わせはなく、基本的にどんな具材とも相性よく仕上がる麺だと思います。
ただし、調理するうえで注意してほしいことが1つあって、それがパスタを乳化させないこと。
もう少し簡潔に説明すると、「茹で汁とオリーブオイルを使って乳化させたソースを作らない」って感じです。
麺が汁気をすべて吸ってしまうので、乳化ソースはあまり意味がありません。
なので、オイルベースのパスタを作る際は、必ずオイルのみでソースを作るようにしましょう。
参考までに、今回私が調理した“ズッキーニのペペロンチーノ”のレシピを軽く紹介しておきます。
カラヒグ麺:1袋
ニンニク:2片
オリーブオイル:50ml程度
唐辛子:適量
ズッキーニ:1本
昆布水:適量(アンチョビ2~3ヒレで代用可、無くても美味しく作れます)
レモン果汁:適量(無くても美味しく作れます)
パルミジャーノ・レッジャーノ:適量
ニンニクは粗めのみじん切り、ズッキーニは横にして半分に切る。
半分は縦に3~4等分にした後、向きを横にしてダイスカットする。
もう半分は1~2cm幅に輪切りにしておく。
輪切りにしたズッキーニは、格子状に切れ目を入れ、塩を振って10分程度置いておく。
10分後、キッチンペーパーで余分な水分を拭き取る。
ダイスカットしたズッキーニには、味付け用に軽く塩と少量のオリーブオイルを回しかける
フライパンに少量のオリーブオイルと、輪切りにしたズッキーニを入れ、中火寄りの弱火で加熱調理する。
ズッキーニの片面が軽く色づいてきたら、ダイスカットしたズッキーニを入れる。
輪切りにしたズッキーニの両面が色づいてきたら、黒焦げになる前に皿に取り出す。
薄焦げ茶色くらいが取り出す目安だが、縁の周りが多少黒くなる程度なら許容範囲内です。
ズッキーニはしっかり焼いた方が美味い
ダイスカットしたズッキーニもしっかり炒めたら、皿に取り出す。
ズッキーニと同じフライパンでニンニクオイルを作ります。
この時、ズッキーニを焼いたフライパンを使うのですが、フライパンに焦げが付いている場合があるので、サッとお湯とゴムベラで焦げを落とすことをオススメします。
焦げは旨味と言われていますが、この場合の焦げは苦くて香りも強い場合が多いので洗い流しましょう
まず、冷めたフライパンに、レシピに記載したオリーブオイルと、刻んだニンニクを入れ、中火にかけます。
ニンニクがふつふつしてきたら、極弱火にします。
唐辛子を入れるタイミングはお好みで。
ニンニクの香りがたってきたら、昆布水とレモン果汁を入れて完成(アンチョビも同じタイミングで、完全にオイルに溶かし入れたらOKです)。
沸騰したお湯にカラヒグ麺を入れて、1分半~2分茹でます。
次に、別皿に移したズッキーニをニンニクオイルを作ったフライパンに戻して、再度加熱します。
麺が茹で上がったら、しっかり湯切りして、ソースと絡めます。
パスタと絡める際は、2~3回パスタをかき混ぜる程度で大丈夫です。
むしろ、グチャグチャにかき混ぜすぎるとベタベタになりやすいので注意してください。
しっかり混ぜっていないように見えて、ちゃんと麺とオイルが絡まっています。
チーズは旨味の補強なので、そこまで多めに振りかける必要はありません。
できれば3,000円くらいのちょっと高めのオリーブオイルが理想的ですが、1L 1,000円以下の安いオリーブオイルでも大丈夫です。
私が好きなオススメのオリーブオイル▼
【混ぜるだけだがこれが美味い!】たらこパスタ


先ほど紹介したリュウジさんの動画に登場していた開発者の方がオススメしていた、『S&B まぜるだけのスパゲッティソース 生風味たらこ』を使ったパスタ。
ズッキーニのペペロンチーノを作ったあとにこの動画を知り、どうしても試してみたくなって、わざわざ近所のまいばすけっとまで買い直しに行きました。
ただ混ぜるだけではありますが、より美味しく作るためのレシピを紹介しておきます。
カラヒグ麺:1袋
S&B まぜるだけのスパゲッティソース生風味 たらこ:1袋(付属のソース2袋分)
カラヒグ麺の袋に記載されている通り、必ず100℃になるまでボコボコと沸騰させます。
温度計で計るのが面倒って方は、下画像のようにめっちゃボコボコと泡が出るまで沸騰させれば大丈夫です。


生パスタを茹でるお湯の温度は90℃が理想と言われていますが、2L程度のお湯で茹でる場合、麺を入れた後に温度が下がります。
実際、私もパスタを1袋を2L弱で茹でた時、温度が92℃まで下がりました。


そのため、1袋2L程度のお湯で茹でる際は、必ず沸騰させてから、麺を茹でましょう。
また、カラヒグ麺はラーメンに近いので、むしろ温度は95〜98℃をキープするくらいがちょうど良いと思われます。
で、2分茹でる際もそこまで神経質にならず、麺を入れた後に泡がポコポコってなっているのをキープする程度に火を調節すれば大丈夫です。
S&Bのたらこソースは湯せんしなくても使えますが、そのまま入れてしまうとどうしても温度が下がってしまいます。
個人的にパスタはなるべくアツアツの状態で食べたいので、お皿と一緒にソースを温めることをオススメしたいです。


パスタソースとお皿がしっかり温まったら、お皿にパスタソースを出しましょう。


麺が茹で上がったら、麺をザルにあげ、しっかりと湯切りしてお皿に入れます。
パスタソースとしっかり混ぜ合わせたら完成です。


パスタソースとしっかり混ぜ合わせる基準としては、とりあえず「お皿の底にソースが溜まって無ければ良いかな?」程度で大丈夫です。
食べてるうちに自然と混ざるので、まんべんなくソースと絡める必要はなく、たらこと絡んでピンクが濃い部分と、ほとんど絡まっていない黄色い部分があっても問題ありません。
むしろ、ソースがしっかり絡んでいる部分と、そうでない部分でコントラストが生まれて、良い意味で味にムラができて味の変化を楽しめます。
後、しっかり絡めることに時間をかけてしまうと、その間にパスタ温度が下がってしまうので、程よく混ざってたらすぐ食べちゃいましょう。
ということで、実際に完成したのがコチラ。


見た目はごく普通のたらこパスタですが、味はかなり美味しかったです。


特に麺のモチモチとした歯ごたえと、小麦の香りが最高でした。
ニンニクオイルの時よりも小麦の香りが強く伝わってくるので、まさしく“麺”を美味しく食べる方法の1つと言えるでしょう。
正直、1袋(乾麺で200g相当)を1人で食べる食べ切れるのか?って思ったのですが、このたらこパスタなら余裕です。
今回は規定通り2分茹でて、その後“火を一切通さず”パスタソースと合わせましたが、やはり茹で上がった麺をそのままソースと絡めた方がベタ付き感が無く、美味しく食べられますね。
カラヒグ麺は買う価値があるのか?
総評として、カラヒグ麺は“ただの生パスタ”という枠には収まらない、非常にユニークで完成度の高い麺でした。
特に、一般的な生パスタでは味わえない「モチモチ感の持続」「ほぐれの良さ」「低加水麺らしい歯切れ」といった特徴は、まさにオンリーワンの魅力と言えるでしょう。
実際に食べてみて、麺そのものの香りや食感を楽しむという意味で、乾麺や一般的な生パスタとはまったく別の“新しいジャンルの麺”だと感じました。
ラーメン的なニュアンスを持ちながらも、パスタとしての満足度も高く、唯一無二の立ち位置を確立しています。
調理方法には少し気をつける必要がありますが、そのポイントさえ押さえれば、税抜き200円以下とは思えないクオリティと満足感をしっかり味わえる、非常にコスパの高い商品です。
近くにまいばすけっとがあるなら、ぜひ一度試してみてください。


- 「のびづらい」「くっつきづらい」「弾力がある」という三拍子がそろった、生パスタとしては珍しい特徴的な麺
- 価格が税抜き200円以下と安価(2026年2月時点)
- 普通の生パスタとは異なるため、調理時に注意するべきことがいくつかある
- まいばすけっと専売











